障害者スポーツを体験し、理解を深めるイベント「トヨ・パラ」が11月23日、本学びわこ・くさつキャンパス(BKC)で開催された。子どもたちにパラスポーツに触れてもらうために、2016年から始まったスポーツフェスティバルで、学生が携わるのは今回が初めて。
2020年の東京五輪・パラリンピックを見据え、スポーツを通じて共生社会の実現を図ることを目指し、地域貢献活動として滋賀地区のトヨタ各社が主催した。ココリコを始めとした吉本興業所属の芸人と本学の約60人のプロジェクトメンバーやボランティアが企画・運営を担った。会場には親子連れを中心とした1000人以上の来場者はパラスポーツ体験教室や学生が考えたストラックアウトや髪風船割りゲームに参加した。
パラスポーツ教室では風船バレーやボッチャなど4種目が体験でき、それぞれ吉本芸人も参加し会場を盛り上げた。ゴールボールを体験した坂口健人くん(7)は「思ったより難しかったけど、すごく楽しい、違う競技もやってみたい」と目を輝かせた。他にもブレーキシステム搭載の車の試乗、衝突体験など交通安全について考えるトヨタならではの企画や地域と連帯した50店舗以上のフリーマーケットやキッチンカーが賑わいをみせた。
ステージでは東京パラリンピックの出場が期待されるパラアスリートとして車椅子バスケの北田千尋選手や車椅子陸上の鈴木朋樹選手、吉本芸人が登壇し、パラスポーツの活動のきっかけやルールについてクイズを交えながらトークショーが行われた。本学ラクロス部主将の近藤倫さん(国関4)は「部活でスポーツをやっている身として、パラアスリート選手の話は共感できた。教わった雰囲気作りのコツをチームに活かしたい」と意気込んだ。また、学生メンバー代表の渡邊健さん(経済3)は「子どもたちにとって思い出に残るイベントにするために企画会議を重ねた。パラスポーツに興味をもつきっかけとなれば」と期待を寄せた。
(水谷)