日米が開戦した78年前の12月8日に際して、「不戦のつどい」が本学3キャンパスで開催された。不戦のつどいは、立命館学園の構成員の代表が「わだつみ像」の前で平和を願い、不戦を誓う「像前集会」として1954年に始まって以来毎年行われており、今年で66回目を数える。
12月6日に国際平和ミュージアム(京都市北区)のわだつみ像前で行われた式典では、参列者全員が戦没者への黙祷を捧げたのち、教職員や学生による献花が行われた。その後、不戦のつどい実行委員会委員長の山岸真綸さん(スポ健4)、森島朋三理事長、石原一彦教職員組合執行委員長が登壇し、それぞれが平和に対する思いや不戦の決意を表明した。
山岸さんは挨拶で「私たちが当たり前のように過ごすのは、平和があってこそのもの。戦争経験者が減少する今日、戦争の歴史を再認識することが必要だ。今を生きる私たちが歴史を踏まえて同じ過ちを繰り返さないことを考える必要がある」と述べた。
また、石原委員長は沖縄の基地問題や、11月18~20日に総合防衛展示会『DSEI』が開催されたことを挙げ「日本は本当に平和国家なのか」と疑問を投げかけた。さらに石原委員長は、平和に関連してスウェーデン人活動家のグレタ・トゥンベリさんが国連で発した「How dare you」という言葉を大人たちへの抗議と解釈。「選挙権を有する大学生はHow dare youと言われる立場だ。日本の未来を選択する権利と責任を自覚し、平和と民主主義のために役割を果たす大人になってほしい」と訴えた。(石井、堀内)