■創刊号について
世界思想社教学社に現存する最古の赤本は、1957年に出版された「昭和32年版 京大入試」。赤本創刊号の現物は残っておらず、上原さんは「もし初版を所持している人がいたら、ぜひ寄付をお願いしたい」と呼び掛けている。初版を当時使用していた人は現在、87歳前後となる。
■今後の赤本について
赤本の発行部数は、ピーク時であった2000年ごろと比べて減少しているが、大学進学率の上昇でまだまだ需要があるという。
最後にこれからの赤本について、上原さんは「過去問は大学からのメッセージである。それを受験生に正しく伝え、大学の教育をより高めていく手伝いができれば」と語った。また、中本さんは「受験生にとって立ちはだかる壁のようなイメージではなく、勉強の方針を指し示す仲間のような存在であってほしい」とコメントした。
(八木)
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