社会課題と向き合い60周年 産業社会学部で記念式典

本学大学院社会学研究科長で、産業社会学部創設60周年事業委員長の市井吉興教授は「60年の歩みの根底には、社会の複雑さを理解し、人間の可能性を信じる独自性が確かに息づいていた。人々の生活と社会の未来を見据えた研究教育を推進していく」と謝辞を述べた。
■麻雀、講義ノートの思い出も
式典の後には、校友によるパネルディスカッションが開かれた。黒田教授(87卒)や神戸新聞社の梶岡修一社長(88卒)、千葉県市川市の高木秀人教育長(96卒)は、「『未来に生きる』知と挑戦」をテーマに、卒業後のキャリアや今後の期待を語った。

学生時代を振り返り、高木さんは「団塊ジュニア世代は、一浪、二浪が当たり前。年上から麻雀、お酒、パチンコも教わった」と笑顔。梶岡さんが「テスト前になると必ず東門を出たところの……」と講義ノート屋を示唆すると、会場は笑いに包まれた。
高木さんは卒業後、立命館第1号として文部省(当時)に入省したという。文部省では学校と地域が連携する取り組みがライフワークになり、地域社会学を研究していた高木さんにとって「天職だった」と話した。

梶岡さんは今後の期待として、「情報空間が危うい状況にある。正しい情報を出し続けていく人材が出てくることを願うばかりだ」と期待。高木さんは、「地域と共に子どもたちを育てていくマインドを持った小学校教員を育ててほしい」とした。

黒田教授は「学生たちが障害のある同じ年代の人たちと語り合えるような大学になってほしい。排他的な状況の中で、誰をも取り残さない社会構築を目指してもらえれば」と話していた。
(小林)
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