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コロナ禍で存続危機 本学ソフトボール連盟の新たな試み

 12月10日、本学のソフトボール連盟が主催する「立命館ソフトボール後期リーグ」の決勝戦が、京都御苑内の富小路広場(京都市上京区)にて行われた。びわこ・くさつキャンパス(BKC)所属チームVootsとの攻防の末、衣笠キャンパス所属チームLabradorが優勝を果たした。本大会の運営を行うソフトボール連盟会長の川野太地さん(文3)は「文句なしで今年一番のゲームだったと思う。最終回の攻防は心震わせられたのと同時に、このレベルの試合ができるなら立命館リーグの未来も明るいなと希望が見えた」とコメントした。

優勝を果たしたLabrador


ソフトボール連盟の会長と、衣笠所属チームWalkersのキャプテンを務める川野さん。昨年はコロナ禍の影響を受け、連盟の加盟チーム数減少と、所属チームの存続危機に直面したという。コロナ禍の逆境を乗り越えた川野さんに、ソフトボール連盟の取り組みやソフトボールに対する思いを聞いた。

コロナ禍のソフトボール連盟

本学には、男子ソフトボールチームが衣笠に3チーム、BKCに1チームある。ソフトボール連盟は、これら4チームによる「立命館ソフトボールリーグ」の運営を行う団体。同リーグは、前期と後期の毎年2回開催されており、2018年の後期リーグまでは、加盟数が7チームと盛況であった。しかし、コロナ禍の影響を受けた2019年以降、加盟数は減少傾向にあり、2021年には4チームにまで減少した。

川野さんが所属するWalkersも、コロナ禍による部員の入部不足から、非常に苦しい状況にあったそう。また、部員不足の背景として、大学生の趣味が多様化していることが考えられるという。「昔と比較して、今日はYouTubeやNetflixといった新たな娯楽が充実している。チームに加入してスポーツをしたいという人は減ってきているのではないか」と話す。

ソフトボール連盟会長の川野太地さん

ソフトボール連盟の改革

こうした状況を受け、今年は連盟のブランド力を上げるための活動に取り組んできたという。最初の試みとして「京都ソフトボールチャンピオンシップ」を作り、今年の5月に初大会を開催したそう。本大会では、京都内にある大学のソフトボールサークル計12チームを一同に集め、グループリーグとそれを勝ち上がった8チームによる決勝トーナメントが行われる。本大会の開催に至る経緯について「全員が参加できる試合を作ろうという思いがきっかけ。結果的に、各大学の誇りを背負う大規模な大会になった」と語る。

また、優勝したチームに贈呈するトロフィーを導入したそう。川野さんは「大会の象徴として、トロフィーを位置付けている。5年、10年と月日を経るにつれて、トロフィーに対しての価値が上がると思う」と考えを述べた。そのほか、京都ソフトボールチャンピオンシップと、立命館ソフトボールリーグのロゴ作成にも取り組んだという。「ロゴには組織を象徴する役割がある。見る人にとって分かりやすいものを提供したいという気持ちから作成した」とした。

ソフトボールの魅力

ソフトボールの魅力は、初心者でも親しみやすいところにあるという。「野球は、大学から始める人にとっては取り組みにくい部分がある。一方、ソフトボールは、元々興味があったが、プレイの経験はないという人にとって、始めやすい競技だと思う。初心者でも気楽に参加でき、練習をすれば誰でも活躍できる可能性がある」と話した。

今後の展望と在学生へのメッセージ

最後に川野さんは「多くの立命館生に、私たちソフトボールチームのことを認知してもらい、かつての盛り上がりを取り戻したい。将来的には、試合結果が、立命館生の注目の的となれるようなリーグに変わっていきたい」と今後の展望を語った。また、本学の学生に向けて「ソフトボールに関心を持ち、一緒にリーグを盛り上げて欲しい。また、各チームへの入団も随時募集している」とメッセージを送った。

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