9月26日より、各キャンパスの女子トイレや多目的トイレに生理用品が設置されている。期間は、冬期休暇開始前の12月23日まで。設置場所は衣笠キャンパス、びわこ・くさつキャンパス、大阪いばらきキャンパス、朱雀キャンパスの4キャンパス内合計42箇所。
この取り組みは、父母教育後援会からの支援をもとに本学総務課のダイバーシティ&インクルージョン推進室(以下、D&I推進室)によって行われている。D&I推進室は、本学を構成する全ての人の尊厳と多様性を大切にすることを目指し、学園全体で環境整備の取組みを進めている。
今回の生理用品の設置は、学生のウェルビーイング向上が目的だという。D&I推進室で今回の試験的設置を中心になって進めた職員の川本陽子さんは「設置するディスペンサーにも配慮した。停電時にも生理用品を受け取ることができるよう、電源が必要なものではなく、紙から作られたものを使用している」と語る。また、同室課長の東津真紀子さんは「生理用品の設置により、キャンパスでの安心感をより高めてほしい。学生同士が生理や身体や健康についてオープンに話せる環境につながることも願っている」と今回の試験的設置に期待を寄せた。生理用品の設置はアンケートの回答結果等に鑑みて、継続を検討するという。
最後に東津さんは、学生へのメッセージとして「『総長声明』や『ダイバーシティ&インクルージョン推進にかかる基本理念と基本方針』に一度は目を通してもらいたい。多様な人がいる現代社会を生きていく学生にとって、ここに書かれている理念は重要なものになる。今回の生理用品設置やD&I推進室が開催するセミナーなどもきっかけとして、D&Iについて、友人と話してみてほしい。そこから興味や関心が広がると思う」と述べた。(伊里)
「ウェルビーイング」とは・・・
「肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態」(日本WHO協会より)