【11月号紙面より】
硬式野球部の東克樹(文4)は10月26日、東京・グランドプリンスホテル新高輪で開催されたプロ野球ドラフト会議で、横浜DeNAベイスターズから単独でドラフト1位指名を受けた。東選手は指名後しばらく硬い表情であったが、担当スカウトからの連絡後には笑みがみられた。
本学衣笠キャンパスで行われた会見では「1位指名に加え、単独指名もないと思っていたので喜びよりも驚きの方が大きかった」と心境を語った。目標としては「1年目からローテーションに入っていけるように努力し、二桁勝利を達成したい。また怪我することなく40歳まで野球がしたい」と今後の展望を力強く語った。
DeNAについては「(自分と同じ)左投手が多いという印象。先輩方から学べる部分がたくさんあると考えている。今永投手と話してみたい」と話した。対戦してみたい選手について聞かれると「西武ライオンズの森友哉選手、中学時代にNOMOジャパンで一緒だったので成長した姿を見てもらいたい。最後はストレートで勝負したい」と対戦を熱望した。
東は関西学生野球リーグで1回生の秋から登板し、170㎝と小柄ながら最速152キロのストレートと多彩な変化球、抜群のコントロールを武器に、通算19勝9敗、230回と3分の1を投げ234奪三振、四死球39、防御率0・94と好成績を納めた。また今春のリーグ戦では、史上初の2度目のノーヒットノーランを達成するなど大学野球界に確かな爪痕を残した。
また大学日本代表としてもプレーし、チームを日米大学野球大会では準優勝、ユニバシアードでは優勝に導くなど日本のエースとして活躍。大学生ナンバーワン左腕の評価を得た。高校時代には、愛知の愛工大名電高で2年春・夏、3年夏と3度甲子園に出場している。立命館大選手のドラフト指名は、2015年度の巨人の桜井俊貴選手以来となる。 (南、中川)