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「末川記念会館 レストラン カルム」40年の歴史に幕

 立命館生活協同組合(以下、立命館生協)は「末川記念会館 レストラン カルム」(以下、カルム)を7月31日で閉店することを発表した。カルムは衣笠キャンパス末川記念会館に位置するレストランで、1983年11月にオープン。教職員の落ち着いた環境で食事をしたいという要望から生まれたカルムは、学生を対象とした生協食堂とは異なる雰囲気で愛されてきた。

 しかし近年は、新型コロナウイルス感染症の影響でオンライン授業が増加し、主な利用客であった教職員の来店数が減少。それに加え、フルサービスのため人件費がかかることなどカルムならではの課題が発生した。また、食堂よりも高い価格設定により、学生向けに転向することも難しく、2023年をもって40年の歴史に幕を下ろすこととなった。

 カルムの店長を務める、立命館生協の的崎裕美さんは「久しぶりにキャンパスに戻ってきた卒業生が来店し、思い出を語り合う場として利用されることも多かった。母校に帰ってきたとき変わらない場所として、40年間あり続けたカルムを終わらせてしまうことは悲しい」と閉店への思いを語った。同じく立命館生協の風折昌樹さんは「カルムは閉店してしまうが、キャンパス移転などを鑑みて、より生協の組合員に還元できる運営を心掛けていきたい」と前向きな姿勢を見せる。

 カルムでは、閉店に対する思いをつづったコメントや思い出のメニューの写真を募集している。風折さん、的崎さんは「来店されたことがある方も無い方も、ぜひ最後に足を運んでみてほしい」と笑顔で語った。(三好、吉江)

入り口には食品サンプルが展示されている

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