8月5日、6日の2日間、本学の衣笠キャンパス、びわこ・くさつキャンパス(BKC)、大阪いばらきキャンパス(OIC)にてオープンキャンパスが行われた。新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類感染症に移行し初めての開催となる今年は、3キャンパスで両日合わせて約19,000人の来場者が集まり、キャンパス内は新鮮な空気で満たされていた。
オープンキャンパスでは各キャンパスに所属する学部紹介に加え大学での学びに触れる模擬講義の開催、さらに現役の学部生・院生による学生企画、個別相談が用意された。また、キャンパスツアーも実施され、構内には賑わいが見られた。
学生企画 受験体験談
産業社会学部の学部棟である以学館(衣笠キャンパス)では、学生による受験体験を語るステージが企画された。登壇したのは、AO選抜や一般選抜などで合格した現役の学生らで、幅広い受験方式を有する本学の特色が表れたイベントとなった。「立命館大学を選んだ理由」や「受験中にぶつかった壁」などをテーマに、各受験方式で感じた当時の記憶を一問一答形式で登壇者たちが振り返る様子に、参加者らは真剣な面持ちを見せていた。
入学課職員による一般選抜説明
さらに以学館では、一般選抜について説明するプログラムが大教室にて行われていた。「誤解されやすい私大入試の情報」や「立命館大学の一般入試の特徴」といった話題から、合格者数や合格最低点の詳細な数字の見方にいたるまで、オープンキャンパスならではの情報が触れられた。島根から参加したという高校3年生の女子生徒は、一般選抜説明に参加して「倍率や偏差値を見て厳しいかなと思っていたが、合格最低点等を基準にしたらいい、ということを知り、見方を変えることができた」と振り返った。同席した保護者は、「昨日OICに行ったが、そことはまた雰囲気が異なり、衣笠キャンパスは緑が多く落ち着いている感じがした」と印象を語った。
入試広報学生スタッフによるキャンパスツアー
入試広報学生スタッフによるキャンパスツアーでは、複数のグループに分かれ施設を紹介している姿がキャンパス内のあちこちで見られた。入試広報学生スタッフはオープンキャンパスの企画、事前準備から当日の運営をサポートしており、キャンパスツアーでは学生の視点からキャンパスをとらえた話で参加者の関心を誘った。入試広報学生スタッフとして参加者を案内した村上和真さん(産社2)は「キャンパスの中でどういう建物があるのか、どういう学部が使っているのかなどを説明した。参加してくれた皆さんの反応が良くてやりやすかった」と振り返る。また、村上さんは参加者からの「大学での楽しい経験について」に関する質問に対し「色々な学生が来ている大学。交流を楽しめるところがいいと思う」としながら、自身の学校生活での経験も踏まえながら取り組んだツアーとなったと語った。
クラブ・サークルパフォーマンス
衣笠キャンパスにある学生会館一階の小ホールでは、学生団体によるクラブ・サークルパフォーマンスが開催された。トップバッターの立命館大学JAZZCLUB「RUSH」は大人数編成ビックバンドによる演奏を披露。(写真 テナーサックスのソロパート)同クラブで部長を務める安喰楓人(あじきふうと)さん(文3)は、ドラムのリズムで演奏をリードした。ジャズを広めるきっかけにしたいと望みステージに登ったと語る安喰さんは、ジャズの魅力について「個人の自由さやビックバンドのように仲間と作り上げる楽しさがある」という。演奏中、観客席の反応をみて「ジャズを聞きなれていない観客にも新しい発見をしてもらえることができたと思う」と満足そうに語った。
最後を飾ったのは、学生オーケストラの「立命館交響楽団」によるドヴォルザーク作曲「新世界」。弦楽と吹奏楽のいいとこ取りをしたオーケストラならではの豊かな音色で、独自の世界観を圧巻の演奏で表現した。吹奏楽部に所属しているという高校2年生は、演奏を聴き「兄が交響楽団で活動していることもあり立ち寄った。大学の交響楽団のレベルの高さに驚かされた」とステージに立つ兄の姿に笑みをこぼした。また、岡山から家族が来場したという立命館大学交響楽団でコントラバスを担当する猶原蓮太郎さん(文3)は「多くの人に聞いてもらえて、演奏が盛り上がった。大学に入ったら、こうやって楽しい仲間たちと自分のやりたいことを見つけてほしい」と未来の新入生に向けてエールを送った。
(奥野、小野、西澤、篠原)