日本女子競歩界でトップクラスの成績を残している期待の星は、駅伝と競歩の二刀流に挑戦している。本学女子陸上競技部の柳井綾音さん(食マネ2)は全日本大学女子駅伝と富士山女子駅伝に出場するなど等、チームに欠かすことのできない存在となっている。一方で、今年6月に女子1万m㍍競歩で日本学生記録を樹立。さらに日本代表に選出され8月には、世界選手権に初出場した。柳井さんはインタビューに応じ、「競歩はかけがえのない存在」と競技への愛情を示すとともに、今後の飛躍に向け決意を語った。
幼少期から陸上を始め、将来は本学立命館大学に進学し駅伝で活躍することを思い描いていたという。その後、陸上の名門である福岡・北九州市立高校に進学した。中学時代は長距離専門の選手だったが、同校の荻原知紀監督がは競歩の適性を見出し、柳井さんは競歩を始めた。当初はよくわからない競技だったと話すが、その後、競歩を本格的に始めてから急速に力をつけ全国高校総体の5000m競歩で優勝した。さらに全国高校駅伝でも2年連続で都大路を走るなど二刀流で活躍を見せた。
大学に進学してからは、昨年8月、のにはコロンビアでのU20世界選手権にてでは1万m競歩で銅メダルを獲得。さらに今年は日本学生記録樹立やブダペストで行われた世界選手権に出場するなど等、大活躍をしている。その理由として柳井さんは小さな目標がうまくいっていることが要因だと話す。
今後の目標
今後の目標として来年のパリ五輪出場を掲げている。パリ五輪から35㎞競歩に代わって42・195㎞の男女混合リレーが行われる。そのため柳井さんが得意としている20㎞競歩は唯一の個人種目となるため、実力のある選手が集中することが予想されている。柳井さんは「他の選手とは違い、駅伝の練習で体力を鍛えることができる。それを強みにして絶対に出場する」とさらなる高みを目指している。 (井上)