京都歴史回廊協議会は9月、本学学生を対象に学生ボランティアガイドの募集を行った。学生ガイドが募集されるのは2021年に次いで2回目。10月8日には北野天満宮(京都市上京区)で1回目の研修が行われ、1・2回生計17人が参加。北野天満宮や神道について理解を深めた。
学生ガイドの取り組みは仁和寺・北野天満宮からの呼び掛けにより、京都市北西地域の歴史・文化の継承を目的とする京都歴史回廊協議会が行う事業として2021年度に開始。学生に限らず、子どもや社会人へ向けた企画も実施してきた。
今回の研修は本年度新たに募集された2期生に当たる学生へ向けた研修。2期生のサポートとして、一昨年から参加している1期生の3・4回生の3人を含めた本学学生20人が出席し、北野天満宮の神職による説明を受けた。今回の研修は2期生の学生ガイドの知識習得を目的としたもので、10月22日には北野天満宮での2度目の研修が実施された。今後は仁和寺での研修も計画されている。
研修の前半は、北野天満宮の禰宜(ねぎ)の東川楠彦さんと権禰宜(ごんねぎ)の堀川雄矢さんによる、神道や北野天満宮についての説明があった。神道とは何かという導入から始まり、祭神である菅原道真公にまつわる詳しい解説へと移った。説明の中で東川さんは、いいガイドとなるためには知識だけではなく「研修を通して深めた理解を背景や先人の思いとともに自分の言葉で伝えられるようになってほしい」と語った。
研修は昼食休憩の後、実際に境内を歩きながら説明を受けるフィールドワークへと移った。フィールドワークでは、一の鳥居の解説をしたのちに楼門や絵馬所、本殿、東門などを巡り、堀川さんから他の神社にない特徴などの紹介を受けた。学生は雨のなかトランシーバーを用いて説明を受け、スマートフォンで熱心にメモを取る姿が見られた。
今回、学生ガイドの2期生として研修に参加した金田拓真さん(文2)は「研修を受ける前『天神さんは学問の神』というイメージだったが、文化・芸能など、いろんな方面にご神徳を持つと知り、面白かった」とし、今後の活動について「自分の言葉で歴史を伝えるのは難しいと思う。楽しく分かりやすく魅力が伝わるよう頑張りたい」と意気込んだ。
(小室、小林)