毎週木・金曜日の昼、本学衣笠キャンパスの西広場では一般社団法人「Miitus Social Design」による「Miitus Marche」が開かれている。昼休みになると販売テントには幅広い利用者が列をつくり、手作りのお弁当やお菓子を購入した。
Miitus Social Designは今年6月に本学産業社会学部の景井充教授によって設立され、「大学生の食の貧困」を社会課題と見立て、その解決を目指す。Miitus Marcheでは、京北から亀岡、南丹エリアの都市近郊・中山間地域産の食材を使ったお弁当や、社会福祉法人の亀岡福祉会利用者が製造したお菓子などを販売する。地場産業創出による過疎地域の活性化や障がい者の社会的包摂といった社会課題も関わっている。
約1時間の昼休み、食堂には毎日長蛇の列が見られる。中には、昼食を諦める学生もいる。景井教授はさまざまな社会テーマを重ね合わせ、学生に健康的な食の供給ができるように長年模索してきた。「現在、学食への食材供給のルートを開拓中。より多くの学生に新鮮な農産物を食べさせたい」と今後の活動に意気込みを語った。
(西澤)