本学は4日、新たな学部「デザイン・アート学部(仮称)」を2026年4月に衣笠キャンパスに設置する構想を発表した。未来志向の新たなデザイン学を追究し、創造性に満ちた文化的生活や社会生活様式、あるべき未来社会像を具現化できる人材などの育成を目指す。新学部の設置は、19年のグローバル教養学部(大阪いばらきキャンパス)の設置以来7年ぶりで、17学部体制となる見通し。
アートの技術・感性を基盤に、自然科学と人文科学領域を横断する教育・研究を展開。美的感性に裏打ちされた、問題解決力▽問い直し力▽共創力▽問題発見力▽創造的思考力ーーを総合的に身に付けた、クリエイティブで柔軟な思考を育成する。入学定員は180人。
新学部では、社会全体を学習の場と捉え、多様な社会での学びの場、企業や社会との連携を通じ、創造的な表現活動に取り組むことを志向する。バーチャル(仮想)空間を利用した「バーチャルキャンパス」などの導入により、柔軟で高次元な学習環境を整備していく計画だ。
また、本学大学院に「デザイン・アート学研究科(仮称)」を設置する。取得できる学位は修士(デザイン・アート学)と博士(デザイン・アート学)。美術関係を中心とした学位分野を想定している。博士課程前期は主として社会人を対象とした1年制、2年制課程を設置する構想で、入学定員は前期20人、後期5人。
(小林)