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祇園祭に学生ボランティアが参加 巡行の曳き子など

京都市にて祇園祭が開催。本学学生は菊水鉾(きくすいほこ)町(京都市中京区)の学生ボランティアとして7月11日から18日にかけて参加した。今回のボランティアは本学サービスラーニングセンター(SLC)が企画したプログラム。参加学生は菊水鉾の授与所の一員として、ちまきなどの販売や運営のサポートのほか、17日には山鉾巡行の曳(ひ)き子として祇園祭に携わった。

宵山の菊水鉾

祇園祭は、毎年7月1日から31日まで京都市中心部などで行われる八坂神社(東山区)の祭礼。前祭(さきまつり)と後祭(あとまつり)に分けられ、前祭の17日と後祭の24日には山鉾巡行が行われる。本学学生が協力した菊水鉾も17日に巡行する鉾の一つ。

今回のボランティアは、SLCが企画したプログラム「祇園祭菊水鉾ボランティア2024」で、昨年、一昨年(おととし)に続いて今年で3回目の募集となる。巫女役、運搬・準備見守り、片付けの3つの役割が募集され、延べ114人が参加した。

商売繁盛、不老長寿がご利益の菊水鉾。当日、大勢の観光客が集まる中、運搬・見守りとしてボランティアに参加した楯岡正大さん(産社2)は「せっかく京都で学生生活を送っているのだからと、友達と参加した。京都で有名な地元の祭りにボランティアとして参加することができるのはとても貴重な経験」と話した。

当日観光客の誘導、案内などを行った楯岡さん

今年は菊水鉾巡行の曳き子としての役割が加わった。曳き子に参加できるのは16日までの運搬・見守り、準備・片付けに参加したボランティアで、学生5人が参加。SLCの谷尾展子さんによると、曳き子を募集した背景には地域の高齢化に伴う担い手不足があるという。山鉾巡行には神輿渡御(みこしとぎょ)の前に町・通りをはらい清める露払いの役割があり、17日には長刀鉾(なぎなたほこ)を先頭に23基の山鉾が京都市内を巡行。学生の曳き子も、菊水鉾と共に四条烏丸の交差点を出発し、四条通・河原町通・御池通を順に巡った。

曳き子として5人の学生がボランティアに参加した

谷尾さんは京都の地域に関わるボランティア活動に関して「世界遺産や重要文化財に囲まれ、文化や歴史を身近に感じられる一方で、(地元の方々は)次世代への継承などの課題を抱えていることも現実として受け止める必要がある」とし「実際の活動を通して、学びを得る体験につながる一歩を踏み出してほしい」と語った。

(加藤、長尾)

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