ニュース

長江家住宅で「屏風祭」 京町家の継承へ

7月13日から16日にかけて、長江家住宅(京都市下京区)で「特別公開 屏風祭」が開催された。今年は「昭和100年」をテーマに屏風(びょうぶ)や掛け軸、昭和の古写真や映像、日用品、商家に残る生活文化資料など、暮らしの息遣いを感じられる資料が展示された。当日は、本学学生やフージャースグループ(東京都千代田区)の社員らが展示品を解説した。

武者行列の掛け軸=7月13日、京都市下京区

長江屋住宅は2005年4月に主屋北棟(内装除く)、南棟、化粧部屋、離れ屋敷、土蔵2棟の計6棟が「京都市指定有形文化財」に指定されている。普段は保全のために一般公開は行われていないが、土地家屋を所有するフージャースと、長江家旧蔵品を所有する本学が連携して、一般公開した。

今年は、フージャースと本学が、長江屋住宅の維持、管理、継承の連携に関する覚書を締結してから10年の節目。年々減少し続ける京町家を受け継ぐために、長江家住宅を協同で運営し、長江家住宅の一般公開や所蔵品の公開を進めている。

多様なマッチ箱と昭和の京都=7月13日、京都市下京区

フージャースの高木良枝さんは、「一つの建物を残していくには、お金、人の力、知恵などたくさんのものが必要。チーム全体で試行錯誤を重ね準備した」と語る。

また、学生に対しては、「祇園祭を通して、こうした伝統的な建物に触れる機会を大切な学びの場にしてほしい。得た学びがこれからの学生生活で生かされることを期待している」と激励の言葉を送った。

(桜井、今井)

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトは reCAPTCHA によって保護されており、Google のプライバシーポリシー および 利用規約 に適用されます。

reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。