西脇知事 3期目スタート 「子育て環境日本一」目指す
4月5日に投開票された京都府知事選で当選し、3期目に入った西脇隆俊さん。政策として掲げる「わくわくする京都」の実現に向けた取り組みや、学生、留学生への支援について話を聞いた。(聞き手・矢野、室山)

―3期目を目指し京都府知事選に立候補した。
「もともとは生まれ育った京都に恩返しがしたいとの思いから8年前に立候補した。大阪府北部地震、西日本豪雨、台風第21号などの災害に加え、新型コロナウイルス感染症が発生し、危機管理に終始した1期目だった。2期目は『あたたかい京都づくり』を公約に掲げ、施策のうちの97%を超えるものを事業化することができ、一定の成果が出たと考えている。3期目は2期目に創り上げた『あたたかい京都』の上に、『安心』、『はぐくみ』、『輝き』をキーワードに『わくわくする京都』を創っていきたいとの思いから立候補を決意した」
―3選を果たし、今回、最も優先して取り組もうと考えていることは。
「緊急的には、中東情勢の緊迫化に伴い、府民の暮らしや事業に影響が及んでいることへの対応が一番。先行きが見えないことで不安感が広がっている。国に補正予算の編成をお願いしたり、場合によっては、我々も補正予算を編成するということもやっていかなればならない」
―キーワードの一つである「はぐくみ」政策について具体的な構想は。
「知事就任以来、府政の最重要課題に位置付けて『子育て環境日本一』に取り組んできた。これまで国に対して全国的にリードするような新しい政策に取り組んできた。京都版ミニ・ミュンヘン、親子誰でも通園制度などがその例だ。さらに子育てに優しい京都を見える化したいとの思いから考えたアイデアの一つであるWEラブ赤ちゃんプロジェクトも定着してきている。子どもの笑顔があふれる京都を目指して、『子育て環境日本一』をバージョンアップし取り組みを強化していきたい」
―京都探究エキスポ開催の狙いは。
「現在、AI(人工知能)の急速な進展により、記憶力よりも問いを立てる能力が社会では求められている。京都探究エキスポは学校の垣根を越えて学生たちを交流させたいとの思いから実施した。京都の未来を担う人材育成につながるものと考えている」
―留学生や外国人労働者への政策についてはどのように考えているか。
「外国人といっても、観光客や研究者、技能実習生、留学生など多様だ。5月1日に共生社会推進室という新しい組織を発足させたが、国際交流だけでなく、海外の方が京都で働き、生活できるように、今まで取り組んできた日本語講座などをさらに推し進めていきたい。また、医療や教育などの課題もある中、どのような環境を提供していくかということにも取り組む」
―学生への経済的支援について考えていることは。
「学生には、できるだけ学業に専念してほしいとの思いから、大学生の物価高騰対策の緊急生活支援事業ということで、書籍を含めた就学に必要な物品の割引などに取り組む大学を支援するというところで予算化している。高校生においても、京都は『あんしん修学支援制度』を全国的に先駆けてやっており、今回の私立高校の無償化に併せてさらに拡充させていただいた」

―京都府知事として果たすべき役割についてどう考えているか。
「府民の命と暮らしを守ることが大前提。そのためには、京都府の組織や職員が最大限の力を発揮できるように環境を整えリードしていくことがトップとして重要。加えて、京都府全体という観点では、26市町村や民間企業などのさまざまなステークホルダー(利害関係者)をリードする役割となって取り組むことを心掛けている」
―知事として最終的に実現したいことは何か。
「2040年までに実現したい京都府の将来像として『一人ひとりの夢や希望が全ての地域で実現できる京都府』という普遍的な目標がある。また、今後の4年間でキャッチフレーズである『わくわくする京都』を実現できるように新たな総合計画の策定に着手していきたい」
―最後に京都の大学生に伝えたいことは。
「せっかく京都の大学で学んでいるので京都の魅力をできる限り知って、京都ファンになってほしい。少子化の流れが止まらない中で貴重な現役世代の代表として頑張ってもらいたいが、肩に力を入れる必要はない。学生時代はのびのびと勉強や遊びに励んでもらいたい」
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