衣笠キャンパスでは、文学部の学部棟である清心館が3月に改修を終えた。新しくなった清心館の1階には、大規模なラーニングコモンズが整備された。
ラーニングコモンズは今までよりも広くスペースを確保し、机や椅子を自由に動かして様々な形態で学ぶことができる。また、仕切りがついたエリアや1人掛けのカウンター席など、学びの形態やニーズに合わせたスペースになっている。また、中央には「文の柱」と呼ばれる太い柱も設置されている。「文」という文字自体に「知識」という意味があり、甲骨文字や楔形文字など様々な文字が書かれた柱には、過去から現在に至る知識が積み重なっているという文学部の特徴を表している。
また、以前は入ることができなかった地下1階の中庭は、ウッドデッキが置かれ、食事や読書などリラックススペースが確保された。コモンズの隣に設置されたカウンタースペースには、ローソンの自動販売機が、関西の大学では初めて導入された。ジュースはもちろん、パンなどの軽食も販売されている。コモンズ内でも軽食をとることができ、勉強の合間や少しの休憩にも最適だ。
細部では、小教室の照明を明るいものに変更したり、机の幅を大きくしたり、床冷えの見直しも行われたという。また、空調も細かく温度調整でき、季節問わず快適な学習環境を実現。学生のニーズや生活に沿った施設になっている。
改修に携わった文学部国際文化学域の宮本直美教授は「新しくなった清心館は、ラーニングコモンズも含めて、学生の工夫で新しい使い方を創造してほしい。学生ならではの利用を期待しています」と語った。(檜垣)
外壁は「泰山タイル」ですね。
設計者は富家宏泰で。