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衣笠:職員が手作りマスク配布「しんどいときこそポジティブに」

立命館大学衣笠キャンパス地域連携課は、5月11日より手作りマスクの配布を学生に対して行っている。

配布されているマスク(以下全ての写真、衣笠キャンパス地域連携課提供)

衣笠地域連携課長の大場茂生さんに話を聞いたところ、新型コロナウイルスの感染拡大によってマスクが品薄になったことや、マスク不足に対する学生の不安の声を受け「なかったら作ったらええやん」と思い立ち、マスクの製作に至ったという。

布のデザインは職員のセンスで選ばれた

文部科学省が発信している手作りマスクの作り方を参考に、衣笠キャンパスに勤務する有志の職員によって100個を目標に製作が進められた。材料は株式会社クレオテックの協力のもとで調達され4月下旬に到着。費用は同課の予算の一部を転用し「マスク1枚あたりは約300円相当だが、洗えば何度でも使えるため経済的だ」と大場さんは話す。マスクの配布は衣笠キャンパス正門にある受付で行っており、5月13日時点で約半数のマスクが受け取られているという。

マスクを作成する職員

マスク作成に携わった地域連携課の荒木恵理さんは「大場課長に呼びかけられて、いくつか制作したが、考えていたよりも簡単に作ることができた。配布を始めて、手に取ってくれる学生がいることに需要の高さを感じた」と話す。

マスクの配布場所である衣笠キャンパス正門の受付

キャンパスにてマスクを配布することで「学生が大学に集まることは、かえって感染リスクを高めるのではないか」という意見もある。これに対して大場さんは「キャンパスへの入構制限がありながら学生に対して配布を行える場所として、正門を選んだ。学生が受け取りの際に『ソーシャルディスタンス』を取ることは前提としている。現在のところ、学生がマスクを受け取る時間は分散しており、密集するということは起きていないが、もしそのようなことがあれば、配布を一時中断して配布方法を再考する」と説明した。

衣笠地域連携課が運営するTwitterアカウント

衣笠地域連携課ではマスク製作と共に、公式Twitterの運用も開始した。大場さんは「入構禁止で不安を感じる学生に対し、『おっちゃんトーク』を交えながら、学生とコミュニケーションが取れる場を作ろうという試みだ」と話し、学生に対しては「油断したらあかんけど、できることを考えて前向きに動くことが大事。しんどいときこそポジティブに!」とメッセージを送った。 (堀ノ内)

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