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海神DIGITAL「今、私の中にある言葉」

立命館大学新聞のコラム欄「海神(わだつみ)」 記者が日々の思いを綴ります。

言葉は諸刃の剣と言われることがあるほど、我々に対して大きな影響力を持つ。ネガティブな言葉に落ち込むこともあれば、何気ない言葉に助けられることもある。また歌の歌詞として紡がれる言葉を、自らの原動力にする人も多いのではないだろうか

「冷たい雨に 何度も打たれ 疲れ果てても 陽はまた昇る」この歌い出しではじまる「ONE」の歌詞を書いたのは、現在ソロアーティストとして活動する渋谷すばる。10年以上前に書かれた歌詞だが、今を鼓舞しているような力強さを感じる。今まで聞き流していた歌詞の中にも、コロナ禍を過ごす支えになるものがあるかもしれない

多くの人の目を楽しませるはずだった桜は人知れず散り、ドアを出た瞬間から気を遣う生活は終わりが見えない。舞台やライブは軒並み中止になり、大物芸能人でさえ暇だとつぶやく。多くの人が集まるイベントを楽しんだ日々はまるで遠い過去のよう。もどかしさは募るばかりである

しかし、これからの生活に向けて、社会は試行錯誤しながら動き始めている。多くの大学ではWeb授業が始まり、テレビ番組はリモート収録が増えてきた。さらに、この状況下だからこそ、アップデートされるものが出てくるかもしれない。

今、目の前に立ちはだかる壁はいつも以上に果てしない。それでも前に向かって手を伸ばし続けていれば、なにか掴めるものがあると信じたい。いつかそれぞれの場所で花が咲きますようにと願う毎日である。(石渡)

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