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富士山女子駅伝 7年ぶりの優勝 多くの思いをつなぎ感動のゴール

2024全日本大学女子選抜駅伝競走「富士山女子駅伝」が昨年12月30日、静岡県富士宮市で行われ、本学女子陸上競技部は7年ぶりの優勝を果たした。今大会は24チームが出場し、富士山本宮浅間大社前(静岡県富士宮市)から富士総合運動公園陸上競技場(静岡県富士市)までの全7区間、計43.4キロを駆け抜けた。

本学は昨年10月に行われた全日本大学女子駅伝とあわせて2冠に輝いた。最終成績は2時間21分9秒で大会新記録。4人が区間賞を獲得し、うち2人が区間新記録を更新した。多くの人の思いがつながり、優勝へと実を結んだ。

富士山を背景に喜ぶ部員たち=12月30日、静岡県富士市

午前10時に号砲が鳴り、各大学が一斉にスタート。1区の太田咲雪(スポ健2)がスタートとともに先頭に飛び出すと、2kmを越えた地点で同じく2回生の立教大・小川陽香に抜かされた。その後本学は大東文化大の相場茉奈、日本体育大の柳井桜子と並び、2位グループで激しく争った。太田は3位で襷(たすき)をつないだ。

2区は主将の村松灯(経済4)が1位の全日本大学選抜と15秒差で襷を受け取りスタートした。早くも600m地点で兵庫大を追い抜き、順位を2位に上げた。途中大東文化大、日本体育大に抜かされ、何度も順位に変動がある中、終盤の上り坂でペースを上げ、3位で第2中継所へ飛び込んでいき襷をつないだ。

快走を見せる村松=12月30日、静岡県富士宮市

3区は森安桃風(ももか、経済1)が3位でスタート。2位に順位を上げた。トップを走る日本体育大に迫りながら第3中継所で襷をつなぎ、10分13秒で区間賞を受賞した。

4区は山本釉未(ゆうみ、スポ健1)が大東文化大とともに先頭を走る日本体育大に迫り、計3チームが激しい先頭争いを繰り広げた。そして本学が約3km地点で2位から1位に順位を上げた。その後も本学と日本体育大が先頭争いを続けたが、残り400mを切った地点で本学がペースを上げて日本体育大を引き離し、13分54秒で区間賞、並びに区間新記録を達成した。

後方から日本体育大の尾方唯莉が迫ってくるもペースを保ち、1位を死守していた5区の土屋舞琴(スポ健3)だが、追う大東文化大のサラ・ワンジルに一気に引き離されてしまう。本学と日本体育大はともに競いながら2位争いを続け、3位で襷をつないだ。

6区は福永楓花(食マネ4)がスタートから間もなく日本体育大を追い抜いた。その後も前方を走る大東文化大を追い抜き1位に順位を上げた。2位の日本体育大と競り合っていた本学だが、残り500mを切った地点でペースを上げて引き離し、アンカーの中地こころ(スポ健4)に襷を渡し、19分12秒で区間賞、並びに区間新記録を達成した。

最終7区の中地は襷を受け取り堂々とした走りで、2位と約500mの差をつけ、まさしく独走状態を見せつけた。高低差が4.6kmで169mある厳しい上りに差し掛かってもペースを変えず、安定した走りを見せた。順位は最後まで変動することなくゴールの富士総合運動陸上競技場へ帰還。1位でゴールテープを切りフィニッシュし、29分0秒で区間賞を受賞した。中地がゴールした頃には雲がかっていた富士山も顔を出し、優勝に相応しい日本晴れとなった。

笑顔でゴールテープを切る中地=12月30日、静岡県富士市
胴上げをされる選手=12月30日、静岡県富士市

本学応援団、富士山女子駅伝を盛り上げる

本学応援団も富士山女子駅伝を盛り上げた。応援団は2区、富士総合運動陸上競技場で応援。その力強い応援を観覧した人の中には感動で涙を流す人もいた。

沿道で声援を送る本学応援団=12月30日、静岡県富士宮市

応援団長の大西琢路(たくみ)さん(政策3)は「7年ぶりの優勝に向けて、少しでも後押しできるような応援が出来たら」と思いを述べた。副団長の春花健仁さん(経済3)は「駅伝は1人では行えずみんなでバトンをつなぐ、そこに皆さんの頑張りが見えた」と語った。そしてスケジュールを管理し、当日部員を誘導した齋藤愛夏さん(産社3)は「力強い走りを目の当たりにし、最初から最後まで楽しみながら応援をすることができました」と話した。

志ほ川にエールを送る応援団=12月30日、静岡県富士宮市

また本学女子陸上競技部を含む本学関係者に休憩場所を提供したレストラン「志ほ川」(静岡県富士宮市)の店主は、女子陸上競技部の優勝を祝して「優勝おめでとうございます。自分のことのようにうれしく、素晴らしい感動を頂きました」と賛辞を贈った。

休憩場所を提供した志ほ川の店主=12月30日、静岡県富士宮市

女子陸上競技部に所属する神田琉杏さん(スポ健1)は「全日本大学女子駅伝を含め両方の優勝を見れてうれしい」と話した。同じく女子陸上競技部の柳井綾音さん(食マネ3)は「9年ぶりに全日本大学女子駅伝と両方で優勝することに、自分自身憧れていたのでうれしい」と笑顔を見せた。

3区を走った森安は「自分で1秒でも早く走って次の人に襷をつなげようと頑張った。全日本大学女子駅伝と2冠を取れたことが素直にうれしい」と話した。

結果報告をする陸上競技部=12月30日、静岡県富士市

杉村憲一監督は「今年は両方優勝するという目標を立てていて、目標を達成することは難しいことだが達成できて本当にすごいと思った」と熱く語った。

杉村憲一監督=12月30日、静岡県富士市
女子陸上競技部を含む関係者の集合写真=12月30日、静岡県富士市

(今井、八木)

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