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第800号記念特集 立命館大学新聞の映した1970年 第3回

立命館大学新聞は、12月21日に発行した11・12月合併号で第800号を迎えた。1970年に「立命館大学新聞」の創刊号である「新聞社再建新年特集号」が発行されて以来、50年間、本紙は学生に寄り添う学生新聞として、活動を続けてきた。本学には、創刊号から今日に至るまでの立命館大学新聞が保管されている。学生新聞は、その当時の大学の様子を学生の視点で詳細に伝える、非常に貴重な資料である。過去に発行された立命館大学新聞とともに、50年前の立命館大学を3日間に渡って振り返ろう。

最終日となる3日目は、現在も大きな盛り上がりを見せる学園祭について取り上げる。

立命館大学創立70周年記念学園祭が、1970年11月14日から21日にかけて、広小路・衣笠キャンパスで開催された。その年のテーマは「ふりかえれ70年の足跡、築きあげよう70年代の歴史」であった。学園祭企画本部は、同テーマに迫る全学企画として「政治の柱」「学術運動の柱」「スポーツ運動の柱」「学芸運動の柱」「遊びの柱」の5つの柱を中心に、さまざまな催し物を計画した。当時は本番日だけでなく前夜祭・後夜祭も行われており、全日程合計で5万人を動員したと伝えられている。学園祭に合わせて、企画案内やプログラム、見どころなどを6面にわたって紹介した特集号も発行された。

前夜祭は広小路キャンパスではじまった。清心館前に据えられたファイアーを中心に、島三洋などのプロシンガーを呼んだライブや80もある模擬店で大いににぎわったという。「この夜のキャンパスは人で身動きがとれず最高の盛り上がりを示した」という文面からも、学園祭当日の熱気が伝わってくる。

本番日には模擬店はもちろん、映画の上映会や課外自主活動団体のステージ発表、講演会やパネル展など、今と変わらぬ楽しい企画が数多く実施された。中でも衣笠・広小路の両キャンパスにて開かれた、沖縄戦の悲劇を伝える「沖縄展」は、学園祭企画本部が最も力を入れて取り組んだ企画として、特集号でも大きく取り上げられている。15日には目玉イベントとして、学生と教授、卒業生、一般市民の交流を目的とした「70周年記念園遊会」が開かれた。

雨のなか、現在は行われていない前夜祭が盛り上がったことを伝える紙面

また、学園祭の後日に発行された紙面では、19日に開かれた学芸サークルの発表会である「学芸フェスティバル」が大きな成功を収めたと書かれている。その他フォーク大会や仮装パレードなども人気だったようだ。

最終日には「子供の広場」という、人形劇などの子ども向け企画が広小路キャンパスにて行われた。後夜祭では、当時の人気グループ「ザ・シャデラックス」のライブが行われ、熱冷めやらぬまま、学園祭は盛大に幕を閉じた。

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