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「考えて野球に取り組んだ4年間」 ドラフト4位榮枝選手 独占インタビュー

本学硬式野球部の榮枝裕貴捕手(文4)が昨年10月26日のプロ野球ドラフト会議で、阪神タイガースから4位指名された。2塁までの送球が1.8秒台を誇る強肩と力強い打撃が魅力だ。1月9日から鳴尾浜球場(西宮市)で行われている阪神タイガースの新人合同自主トレにも参加している榮枝選手に、ドラフト指名時の心境や大学野球への思いなどについて独占インタビューを行った。(11月17日取材、聞き手・三井)

ドラフト指名直後「不安があったが、指名されて嬉しい」と語る榮枝

ドラフト指名直後について「映像に自分の名前が表示された時は、びっくりした」と素直な感想を述べた。ドラフトを前に不安な日々が続くなか、周囲からは指名されるだろうと励ましの声も届いていていた。しかし、指名されるまでは緊張の時間が続いた。また、本学から4年連続のプロ野球選手輩出となった。指名された後の榮枝選手のもとには、一足先にプロの世界で活躍する坂本裕哉選手(横浜DeNAベイスターズ・2020年文学部卒)から祝福のメッセージが届いたそうだ。

来春から所属する阪神タイガースについては「選手思いの矢野燿大監督をはじめ、プレーしやすいチームだと思っている」と期待を膨らませた。また、榮枝選手と同じ捕手出身の矢野監督には「正捕手になるためには何をすべきか、自分から聞きにいきたい」と意欲を見せる。

大学野球については「野球の技術は全て上達したが、考える力、メンタル面で一番成長できた」と振り返った。練習時間が少なかった分、どうしたらレギュラーになれるのか、どうしたらプロになれるのか、主体的に考えて行動する4年間だった。考える日々のなかで、打撃面に一番苦労したそうだ。苦労の末、今年の春に自分に合ったバッティングの形をつかんだ。そして、オープン戦で好打率を残すなど自信をつけていたところで、新型コロナウイルスの影響によってリーグ戦は中止に。悔しい思いもしたが、打撃面でも成長できたという。

10月25日の立同戦で2点適時打を放つ榮枝

4年間で印象に残っている試合について、2回生春のリーグ戦、自身のサヨナラ打によってチームの優勝を決めた立同戦をあげた。このサヨナラ打が榮枝選手のリーグ戦初ヒットだったそうだ。自身のスタートとなった忘れられない一戦だと当時を振り返る。

自身が卒業した後の新チームについては「2位で終わる結果が多いので、来年は春秋ともに優勝してほしい」と優勝への思いを後輩に託した。

座右の銘には「我慢」という言葉をあげた。捕手というポジションを表す言葉だと思っているそうだ。試合で打撃の調子が悪くても、投手をうまくリードすれば試合に勝てる。そこには我慢が必要だと語る。捕手としてチームを勝利に導く強い気持ちが見られた。

目標である古田敦也さん(1988年経営学部卒)に近づくために、キャンプインまでに全ての元となる身体づくりに取り組んでいくつもりだ。

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