12月12日から20日にびわこ・くさつキャンパス(BKC)にてSustainable Week2019が開催された。今年のテーマは「Be an Impact Producer」。展示物を見る中で参加者それぞれが持続可能な開発目標(SDGs)について知り、自分の好きなこと、やりたいことで社会にインパクトを与えることができるきっかけを提供したいという思いが込められている。開催期間中にはエネルギー問題や国際協力など、様々な分野で活動する学生団体がその活動の集大成として企画展示や体験会実施に臨んだ。
イベント初日には、「大学を超えてSDGsに取り組む」をテーマに本学、京都大、龍谷大から参加した学生3人と仲谷善雄総長らが2030年の理想の社会や、各大学のSDGsに関する取り組みについてパネルディスカッションを行った。登壇した学生3人は議論の中で「他大学の学生と活動を通して繋がることは新たな学びを得る上で非常に重要である」。また、SDGsについての認識の格差是正についてはSDGsに興味のない人が多いと認識した上で、「課題というマイナスな面で捉えるのではなく、自分や社会の将来をどういったものにしたいかについて考える必要がある」と語った。仲谷総長はイベントの締めくくりとして「関西圏は学生が多い地域なので、関西の学生からSDGsを広めてほしい」と学生にエールを送った。
イベント開催期間中には7つの常設展示がなされた。本学を拠点にカンボジアの教育に焦点を当てて活動している国際協力団体IROHAは現地での活動の様子を収めた写真展・動画放映を実施。展示を観覧した大津市在住の男性は「自分自身もカンボジアでの教育支援に携わっていたことがある。そのような身からしてもこのような学生の活躍を見てすばらしいと感じた」と話した。IROHAに所属する武藤慧さん(経済1)は「今回の展示で多くの方にカンボジアの現状を伝えることができた。今後もカンボジアの子どもたちのために支援を続けたい」と述べた。
今年で3度目となるBKCを小さな地球と捉えて開催される本イベントは、開催期間中幅広い世代の来場者に、SDGsについて考え、学ぶ機会を提供した。(神野)