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コロナ禍の就職活動 オンライン化続行

3月1日から企業による採用活動が解禁された。コロナ禍が3年目を迎える今年の就職活動状況について、本学キャリアセンターの宇野英吏さんに話を聞いた。

オンライン化は続行

2022年は景気の回復を見込んでコロナ禍以前の水準で採用活動をしている企業も多い。また、多くの企業では前年に続きオンラインでの採用活動を取り入れているという。宇野さんは「コロナ禍が始まったばかりの就活シーズンと比較すると就活生のほとんどがオンライン授業を経験しているため、オンライン慣れした人が増えた印象」と話す。オンライン化によるメリットとして宇野さんは、就活生が遠方への移動や宿泊をする必要が無くなる点や企業側が大人数を対象とする初期の選考時にオンラインで対応ができる点を挙げる。しかし、選考が進むにつれ対面での面接を求められることが多くなる。宇野さんは「オンラインでのアウトプットの経験が少なく、苦労する就活生もいる」と話した。就活生は対面とオンライン、両方の慣れが求められる状況だ。

オンライン化でのメリットも複数あるが、宇野さんは「企業との偶然の出会い」の機会が減ったことを懸念する。「コロナ禍以前は企業の合同説明会などで、当初は視野に入らなかった企業でも実際に働いている人と話すことで興味を持つことがあった。しかし、今はそれが難しい。知っている企業のなかから選択しようとすると、知名度のある企業に偏る傾向がある」と語った。

ガクチカに困る?

大学生活の大半をコロナ禍で過ごした新4回生は「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」が無いという悩みを抱える人も多い。宇野さんは「サークル運営で感染症対策に苦労したこと、形式を変えて運営したなど、頑張ったことはゼロではないはず」と話す。また、同じ悩みを抱える新1・2・3回生に向けて「出来ることから、やりたいことはやってほしい。失敗を恐れる気持ちがあるかもしれないが、とりあえず動いてみる事が大切」とエールを送った。

気軽にキャリアセンターへ

本学キャリアセンターは長年キャリア支援に携わってきた職員、キャリアカウンセリングの国家資格を持った職員などが高い専門性で学生の進路をサポートする場である。個別相談や選考対策、OBOG訪問が出来るツールなど多様な支援を行っている。

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、予約制になったことで相談件数は低下。宇野さんは「他の人の就活状況がわからず不安なコロナ禍だからこそ、キャリアセンターに気軽に来てほしい。いろいろ話しているうちに整理出来るかもしれない。力になりたい」と語った。(藤本)

 

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