立命館生活協同組合(生協)は今年度入学する学生や新たに加入する教職員等に対して40口2万円(一口500円)の出資金を要請することを決めた。昨年度までは30口1万5000円の出資金を要請していたが、コロナ禍でオンライン授業が主流になったことにより学生のキャンパス利用が減少。2020年度の年間収支は4億円の赤字となり、生協の安定した経営基盤を確保するためにめ、出資要請金額の増額が決定された。
出資金とは、生協の組合員が加入時に支払うお金のことであり、商品の仕入れや設備投資などに充てられる。組合への加入は学生の任意であり、出資金は卒業時に全額返還される。
2020年度の食堂や購買をあわせた供給高(売上高)は2019年度の約半分となり、2020年4~5月はすべての店舗の営業を停止した。6月より部分的に営業を再開、秋セメスターは一部の店舗を除き営業を再開したものの、衣笠キャンパスのベーカリーカフェ「ROSSO」の利用者数は1日30~40人となり、11月より再度閉店する状況にまで陥った。
今後の経営について生協の酒井克彦専務理事は、毎年5月に事業方針や予算を決める場である総代会に向けて、これ以上赤字の出ない予算を編成しよう話し合っているとした。また、2021年度のキャンパスの利用者数を2019年度の半分程度と予想して営業を行うが、100円朝食や19時までの食堂営業は継続する見通しだという。(川村・佐野)