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新聞ができるまで:手元に届くまでに多くの人の手

「ペンは剣よりも強し」と言う言葉を聞いたことがあるだろうか。新聞は、社会で起こった出来事や、人々の声に記者が耳を傾け、取材を通して真実を言葉にして伝えるものである。3月に立命館大学新聞社では、横浜の日本新聞博物館・東京の朝日新聞東京本社で研修を行った。そこで現役の記者の方やガイドの方の話を聞き、新聞の作られ方や、役割とは何かを学んだ。今回は新聞がどのようにしてできるのか、研修で聞いた現場の話を交えてお伝えする。

新聞はを作る上でまず最初に行うのは「ネタ集め」だ。どんなことを記事にするのか、どんな内容の記事を誰に取材して書くのかを考えなければならない。新聞記者の仕事は「人に話を聞いて記事を書く」ことだ。スポーツから社会のこと、大学のこと、学生活動のことなど、立命館大学新聞の場合も、取材対象は多種多様である。

取材対象が決まれば取材を行う。丹念な取材を行って、正確かつ詳しい記事を書くため、話を聞き込む。

そして記事は読みやすく正確でわかりやすい文章を書くため「5W1H」の要素を入れて逆三角形で構成するのがポイントだ。これは実際の記者の方も使うテクニックで、結論を先にすることで、読者がいち早く重要な情報を手にできる。

見出しも新聞の大切な要素だ。一覧性を重要視される新聞は、ひと目見て内容を理解できるような見出しがつけられる。レイアウトも工夫して、そのニュースが重要なものかがすぐに分かるようになっている。

日本新聞博物館に展示される大型の輪転機

記事を書き終えると「校正」を行う。新聞は正確に伝えることが重要なため、誤字脱字や内容の間違えがないか、チェックを行う。大手新聞においても、校閲部の記者たちが、1文字1文字確認を行う。

このようにして紙面が完成すれば、いよいよ印刷だ。一度に大量の印刷を行うため、オフセット印刷とよばれる、アルミ板に紙面データを焼き付け、それにインクを付けて紙に印刷する方法が使われる。見学した朝日新聞東京本社では、1秒で25部刷れるという高速輪転機が使用されていた。

印刷を終えて発送され、新聞は私たちの手に届く。このように新聞は多くの人の手で作られているのだ。

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