新型コロナウイルスの感染拡大を受け、4月25日、立命館大学学友会第8回中央委員会がオンラインで開催された。通常は3キャンパス持ち回りで開催される中央委員会(中央委)がオンラインで開催されるのは、初の試みだ。中央委は学友会の最高議決機関であり、中央パートの三役が議決権を保有する。中央委はオンライン会議システム「Cisco Webex」を用いて行われ、オブザーバー参加者22名を含む、計47名が参加した。
今回の中央委は事前にホームページで一般傍聴者が募集され、応募した学友会員にはオブザーバーとして会議が公開された。また、議決権保持者は事前に学生証を提示して本人確認が行われた。さらに、中央委当日に備えた懇談会が2回行われるなど、入念な準備がなされた。
今回の中央委開催は、学友会中央常任委員会は遠隔会議について明記されている「中央委員会運営細則11条2項」の解釈を明確にし、可能となった。常任委員会は「学友会員に対する公開性という面でも、遠隔会議で担保することは可能であり、中央委での運用も問題ない」としている。
約2時間半に及んだ今回の中央委では学園祭の運動方針や会計監査方針などが話し合われた。議案書が紙媒体ではなく電子媒体で配布されたり、議決の参加には挙手アイコンが使用されたりと、通常の中央委とは異なる形式で行われたが、進行や質疑応答は通常と遜色ない形で行われた。
中央委の議長である瀧谷吏玖中央常任委員長(経営4)は「やはり対面での会議の方が運用に慣れているという点では議事進行がしやすかった」としながらも「遠隔会議によって時間や場所の制約上なかなかオブザーバーとしても参加できない中央委員が参加しやすくなった」と手応えを見せた。(石井)