「立命館憲章」=①=の改正案で「戦争の痛苦」などが削除されたことなどを巡り、本学の学生・院生で構成される有志の会が集めている反対署名の数が、28日時点で1万2千人を上回った。
①⽴命館憲章 立命館の教育・研究活動の根幹にある理念や精神を明文化し、立命館に関わるすべての構成員が共有する価値観や行動指針を示すもの。学園のアイデンティティーの拠り所として2006年に制定された。教学や経営などにおいて、⼀貫性と方向性を確保する上で、重要な役割を担っている。
「立命館憲章」改正検討委員会の事務局である総務課は4月25日、manaba(マナバ)+Rの「お知らせ」に「『立命館憲章』改正検討委員会答申」と「『立命館憲章』改正案解説」を公開。学内を対象とした、改正案への意見募集を始めた。
これを受け、「立命館憲章『改正』に反対する有志の会」は5月6日にオンライン署名サイト「change.org」にて署名活動を開始した。それから約3週間が経過した28日時点で、署名数は1万2656人にまで上っている。
今回の改正案では、「第2次世界大戦後、戦争の痛苦の体験を踏まえて」という文言が削除された。
検討委は解説の中で、「学園に在籍する留学生も含めた、より広く多様な立場からも理解できる未来志向の表現を追求」し「『平和』へのコミットメントを簡潔かつ力強く再構成」したと説明する。
また「学園運営にあたって、私立の学園であることの特性を活かし、自主、民主、公正、公開、非暴力の原則を貫き」の文言についても、簡潔で分かりやすい表現の追求と構成の整理などの観点から、削除・再構成した。
有志の会は「『第二次世界大戦』という言葉には、加害と被害、苦痛と教訓、『二度と繰り返してはならない』という強い決意が凝縮されている。『第二次世界大戦』、『自主、民主、公正、公開、非暴力』といった基本的価値は、今後も憲章に明記されるべきだ」と主張する。
その上で、「今回の改正の必要性そのものについて学内で十分な議論が尽くされたとは到底言えず、根本から再考することを強く求める」としている。
今後の活動方針について、有志の会の白井さん(文学研究科M1)は、「(今回の改正案について)大学側の周知が足りていない。立命館憲章が改正されようとしていること、またそれがどういった重みを学園に対して持つのかということについて、署名活動やSNS(交流サイト)、ビラ配りなどで周知していきたい」とコメントした。
改正案に関する意見募集は6月6日まで行われる。締め切り後、寄せられた意見を踏まえて修正などが行われ、7月下旬の理事会において最終的な決定が予告されている。
(八木)
立命館大学の民主的精神を大切にしてほしいと考える保護者です。
今回何の理由でそれらを破壊するのでしょうか?
何の圧力があるのですか?
それに負けたら立命館大学は終わりです。
民主主義はなくなります。
立命館憲章を今までと同じものにして下さい。
立命館大学は、過去のような特定の政治思想に染まる大学ではいけないと強く思う。
非政治的な立場を明確にするため、このような文言は一切不要だ。
また、この署名をしている人も世間からどう思われているかをよく考えていただきたい。特定の政治理念による行動が、学園によい影響をもたらすのか?
民主主義を掲げるなら、非民主的な政党と結びついてはいけないだろう。
立命館憲章の改正を支持する。
そもそも大学は特定の政治理念とは結びついてはいけないのだ。
本来、大学は様々な政治的立場の人たちが過ごしやすい環境であるべきだ。
それを民主主義というのだ。民主主義を自己都合の解釈で決めてはならない。
今回の改正に大賛成だ。
未来志向の学園であってほしい
今回の改正を支持する。
民主的とは、どのような意見も排除しないことである。
支持・不支持問わず議論を戦わせるべきである。
改正反対の署名したよ
応援してるぞ、有志の会
ありえない記事だ。
中立性・公平性にかけている。
意見募集の期間中に大勢に影響を与えてしまうような記事を書いていいのだろうか?
かなり驚いている。
コメントがこんなにたくさん集まっている記事は珍しい。議論が盛り上がっている証拠だろう。
学内メディアがこういった問題を率先して取り組むことは素晴らしい。
これからも頑張ってほしい。