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【社説】学生全員が享受できる支援を

2021年度春学期授業が開始し約2カ月。本学は昨年12月22日に声明「2021年度、つながりを実感できるキャンパスライフに向けて」を発表し、キャンパスでのリアルな交流を第一に、サイバーでキャンパスライフを飛躍的に向上させ「誰もが、いつでも、どこでも、学び・学び合える環境」を提供するとした。

昨年度は未曾有の事態に大学、学生ともに戸惑いながらオンラインを中心とした1年を送った。学生にとって貴重な大学生活の1年はもう戻らない。だからこそ、1年間で浮き彫りになった課題は決して無駄にされてはならない。確かに昨年度と比べ、フィードバックが行われる授業の増加や大学の環境整備など、学生への支援は充実した。しかしその支援は学生に100%行き届いているのだろうか。

manaba+Rには次々と新たなお知らせや通知が届き、重要なお知らせや支援に関する情報が確認されないまま流れていく。加えて、本学の動画配信の標準ツールであるPanoptoを使用している教授は一部だ。教授の柔軟な対応を可能にすることを優先しているとしても、せっかくの設備や支援が学生に100%届いていないのは問題だといえる。

また学生を誰一人取り残さないように支援を行き渡らせる上で重要なのは、学生の意見を拾い、支援に反映させることである。学生の意見を取り入れる手段として学内アンケートが挙げられるが、2020年度秋学期のアンケートにおける学生の回答数は全体の1割ほどにとどまっている。manaba+Rだけではなく学内メールでの周知をするなど、より回答率が上がる工夫をすべきではないか。

「誰もが、いつでも、どこでも、学び・学び合える環境」を目指すのであれば、学費で行われる支援を学生全員が享受できるよう、情報伝達はもちろん、支援内容の検討にも力を入れてほしい。

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