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「本を通して交流を」誰でも気軽にまちライブラリー@OIC

まちライブラリー@OIC(以下、すべて2月26日撮影)

「みんなで作る図書館」というコンセプトのもと、大阪いばらきキャンパス(OIC)・B棟1階に「まちライブラリー@OIC」がある。大学が所有する図書館とは異なり、本や共通のテーマを持った人たちが出会い、交流を深めながらのコミュニティ作りを支援する場として、2015年4月にOIC開学と同時にオープンした施設である。

施設内の様子
どの本にも感想を書き込めるカードがついている

年会費無料、カード代実費500円で誰でも会員になることができ、蔵書は全て寄付である。本を寄付する際、「共有したい」という気持ちがあれば本の種類は問われない。そのため、古くから愛される本から、子供向けの絵本、話題の新書まで豊富なジャンルの本が揃っている。また、どの本にも寄付した人からのメッセージがついており、その本を読んだ人もコメントを書けるようになっているのは本施設の特徴だ。

色々な想いが本と人をつなぐ

2015年度の蔵書冊数は357冊であったのに対し、今年3月末時点での蔵書冊数は4176冊、会員数は996人と、施設の発展がうかがえる。利用者の年齢層は幅広く、週に2回程度、会員が企画するイベントも行われ、月末に開かれる読み聞かせの会(おはなし会)では毎回30~40人の子どもが集まるという。

開設当初から定期的に訪れる八田さん。まちライブラリーは「ホッとできる場所」という。
まちライブラリーでボランティア活動をしている山田さん。本のポップなども作成している。

まちライブラリーそのものは全国に約700箇所存在するが、大学構内にあるものは珍しい。地域に開かれた大学構内で、地域住民や学生が交流できる場であり、学生による研究発表が行われることもある。また地域の情報が手に入り、絵本を通して簡単な日本語を学ぶこともできる点から、留学生にとっても優しい。

本学学生が授業内で作成した地域のすごろく

しかし、教学施設であるA棟から離れた場所に位置することから、学生からの認知に欠けている現状もある。スタッフの野田愛子さんは、「『地元のことなら、まちライブラリーへ』と思えるような場所として、学生にも活用していただけたら嬉しい」と語る。(堀ノ内・2月26日取材)

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