京都市北区の活性化を目指す有志団体「北大路テラスネットワーク」は現在、北区に住む大学生や留学生、専門学生を対象として「北テラ☆ダイニングプロジェクト」を行っている。同プロジェクトは、対象の学生に対し新大宮商店街(京都市北区)やその周辺の協力店舗で利用できる、500円の食事補助券が配られるというもの。補助券の配布は7月11日まで、コミュニティスペース「TAMARIBA」(京都市北区)で行われている(限定300枚、なくなり次第終了)。なお、補助券を受け取る際には学生証の提示が必要となる。
今回のイベントは、新型コロナウイルスの感染が広がるなか、北区在住の学生に元気になってほしいとの思いから企画された。北区に住む大学生や留学生、専門学生であれば、実家在住か下宿しているかは問われない。協力店舗は喫茶店やスーパー、居酒屋など多岐に渡っており、普段よりも安く食事を楽しむことが可能だ。
北大路テラスネットワークは普段、地域に住む住民を対象に餅つきや落語などのイベントを年4~5回ほど行っている。しかし新型コロナウイルスの収束が見通せないなかで、通常通りの活動を継続することが難しくなった。コロナ禍におけるイベントのあり方を模索するなかで、同プロジェクトのアイディアが生まれたという。普段のイベントは学生の参加が少なく、今回のイベントは同団体にとって初めて学生がターゲットとなった。
すでに協力店舗からは「学生から『ありがたい』『大事に使う』などの声をいただいた」との声が出ている。ただその一方で「補助券を使う学生はまだ来ていない」と話す店舗もある。同団体の吉川忠男さんは「今回のイベントを通して、地域のことについて目を向けたり考えたりしてほしい。補助券の残りはまだ余裕があるため、ぜひ利用してもらえれば」と学生に対しメッセージを送った。(石渡)