5月2日から6日にかけてSustainable Week実行委員会によって行われたオンラインイベント「Sustainable Week Live」にて、本学映像学部の学生による団体『Entervibe』がオンライン講座『クリエイティブカレッジ』を全日開催した。クリエイティブカレッジの運営に携わる多田圭吾さん(映像2)と実際に講師を務めた植村光一さん(映像4)、武村祥太郎さん(映像3)、長沼勝大さん(映像2)が企画について語った。
クリエイティブカレッジでは映像編集やモーショングラフィックスなどの映像学部らしいテーマで4つの企画がなされ、Entervibeに所属する学生自らが得意分野を担当した。多田さんによるとそれぞれの講座は「ソフトや機材に触ってみたいけど、難しそうと壁を感じている人に対するスタートアップ的な立ち位置」だという。
講師と講座の紹介
全ての講座はYouTubeライブによって公開された。講座によっては、講師がソフトの使い方などを伝授すると同時に、参加者も作品作りに取り組んだ。講師を務めた3人に以下の2点について尋ねた。
①どのような講座ですか?
②やってみて何か思ったことはありますか?
長沼さん
「0から始めるDavinci Resolve〜動画編集オンライン講座〜」
①プロのクリエイターも使用する無料の動画編集ソフト「Davinci Resolve」について、編集をしてみたいけどまだお金を出すほどでもないと考えている段階の人に向けて簡単に説明しました。
②「こんなに使えるソフトだとは思っていなかったのでいい機会になった」という声をいただけて、やってよかったと思いました。教えるにあたって今まで分かっていなかったことがクリアになり、自分の勉強にもなりました。
植村さん
「うえさんとAEの世界〜After Effectsで学ぶモーショングラフィックス〜」
①After Effectsという映像加工ソフトを用いて、講座を通して一つの作品を作るというものです。授業ではあまり取り扱われない内容なので有意義だったと思います。
②1回生の時、周りは自分が「作る人」なのか「作らない人」なのかまだ定まっていない人が多くでした。何かを作りたくてもタイミングを逃してしまっては残念なので、作る側への道を開けていけたらいいなと思います。
武村さん(取材中は自身の作品をZoomの背景にされていました)
「Touch Designer〜0から始めるメディアアート〜」
①Touch Designerというプログラミングソフトを用いたモーショングラフィックスや動画編集をインタラクティブなものづくりの一つとして紹介しました。
②オンラインという形態の中で、参加者を置き去りにしないようにするのが難しかったですが、講義内で完成した作品をSNSに載せる参加者もいて嬉しかったです。
上記3つの企画に加え、小川玲香さん(映像4)、阿部真那実さん(映像4)による社会とコンテンツ産業についてのレクチャー「ギャルが語るコンテンツビジネス〜映像作っただけで満足してへん?〜」も開講された。
今後の展望とメッセージ
今後は今までのものを入門編として、卒業生やプロの外部講師を呼んだ基礎編を開催したり、参加者同士の交流を活発にさせたりとよりアップデートした企画を目指しているとのこと。最後に武村さんは「難しいと感じることでも案外できると思うことの方が多い。教えてくれる人はたくさんいるので遠慮なく出てきてほしい」と語った。
記者の目
最初はYouTubeライブをする予定はなかったが、たまたまSustainable Week Liveと日程が被っていたこともあり、その一環として開催された。多田さんは「オンライン配信であったことで映像学部生はもちろん、他学部、他大学、そして社会人や高校生までさまざまな人に参加してもらえた」と話す。また、芝浦工業大学からは学生たちに動画編集をしてもらうための講座を開くオファーが来た。初めてのオンライン企画で特に広報が大変だったそうだが、SNSでの熱心な告知が幅広い参加者を呼び寄せたのだろう。なお、講座は現在もEntervibeの公式YouTubeチャンネルから視聴することができる。(佐野)