7月17日、祇園祭の「神幸祭」で神輿渡御が執り行われ、四条通りは多くの人で賑わった。神輿は力強い「ホイットー、ホイットー」という担ぎ手らの掛け声とともに八坂神社(京都市東山区)から四条通へと運ばれた。沿道には多くの観光客が集まり、神輿が進むにつれ何度も大きな拍手がわき起こった。
「神幸祭」は、八坂神社で祀られている神様が街中を清めて回ることから、祇園祭の中で最も重要な行事とされている。「素戔嗚尊(スサノヲノミコト)」、「櫛稲田姫命(クシイナダヒメノミコト)」、「八柱御子神(ヤハシラノミコガミ)」の三柱が、中御座、東御座、西御座の三基の神輿にそれぞれ祀られる。四条御旅所につくと、24日に行われる還幸祭までの間、人々を見守るという。
家族連れの男性は神輿渡御を見て「京都に引っ越してきて初めての祇園祭。歴史があるんだなぁ」と感心した様子であった。 また、埼玉県から訪れた女性は「日本の三大祭りをはじめてみた。一千年こういうのが続いているのかと思うと、びっくりする」と興奮気味。東京都から訪れた女性は「お祭りの音を聞いたり街が賑わっているのを見たりすると、元気が出る」と笑顔で話した。