イギリスの公共放送BBCが選ぶ世界の人たちに影響を与えた「今年の女性100人」に、本学相撲部の今日和さん(国関4)が選ばれた。今さんはイギリス人映画監督のマット・ケイ氏によるドキュメンタリー映画「相撲人」に主演。映画が高く評価され、選出に至った。今さんは選出について「本当にびっくり。これを機に女子相撲の認知度が上がることを期待している」とコメントした。
映画は約18分の短編で、2017年の4月から昨年7月に行われた世界選手権までを記録したものとなっている。映画は東京やイギリスの映画祭、さらには衣笠キャンパス・充光館などでも上映され、いずれも反響が大きかったという。今さんは「撮影を重ねる度に女子相撲に可能性を感じた。相撲をやっている自分を誇りに思う」と語った。
また、映画祭でイギリスを訪れた際には、現地の小中学生の女子に対して四股やすり足などを指導し、相撲を広める活動を行った。今さんは「みんな相撲のことはあまり知らない状態だったが、興味津々だった」と振り返った。
今さんは大学卒業後、女子初の実業団選手として相撲を続ける。「将来的には指導者として女子相撲を海外に普及させ、相撲をオリンピック種目にしたい。女子日本代表の監督として自分が普及させた国と対戦しても良いし、自分が普及させた国の監督として日本を倒すのも良い」と抱負を述べた。(石井)