衣笠キャンパスの南門前のイチョウの黄色い葉からは香ばしい匂いが立ちこめ、構内にも落葉が目立つ中、立命館大学学園祭2日目「衣笠祭典」が11月11日に開催された。
10月25日に大阪いばらきキャンパス(OIC)で開催されたOIC祭典に続いての開催となった衣笠祭典。70店近くの模擬店の賑わいや日頃から研鑽を積んできた各団体のパフォーマンスなどで「祭」は盛り上がりを見せた。
模擬店の人気投票「模擬―1グランプリ」では27票を集めた「バッテンのタピオカ」がNo.1の称号に輝いた。タピオカジュースを1杯130円で提供したが、午後2時半には用意した350食を売り切った。
息子が本学の卒業生だという湖南市の男性(62)は趣味が各大学の学園祭回りで、今年度はすでに本学が4校目の学園祭だという。「他大と比べると、立命は秩序が守られている印象だね」と男性が語るとおり、大きな混乱もなく衣笠祭典は幕を閉じた。
次はびわこ・くさつキャンパス(BKC)で11月25日にBKC祭典が開催され、学園祭閉幕となる。
思い出に残ったことは
東側広場と充光館の間には「今日一番楽しかったこと」を来場者が書き込むスペースが設けられていて、幼児と思われる字での「いろいろ食べれてよかったよ♫」など各々の思い出が記されていた。
「祭典前より美しく」美化活動
祭典が賑やかにおこなわれる一方で発生するのが大量のゴミである。既存のごみ箱は封鎖され、仮設ゴミ箱が登場した。
学園祭実行委員のメンバーと各模擬店から2名ずつ選出された環境要員の手でゴミの仕分けや構内のゴミ拾いがなされ、キレイなキャンパスが維持された。
祭典後には学友会のメンバーなどがポリ袋を片手にキャンパス周辺の清掃もおこなった。
清掃に参加した地域住民は「私は20年近く、立命館大学と関わっているが(地域住民との)衝突はだいぶ減った。学生だけでなく地域住民にも清掃活動などの取り組みを知ってほしい」と望んでいた。(鶴)