2019年の立命館大学学園祭2日目の衣笠祭典が11月17日に開催した。黄色く色づいたイチョウが空を舞う文化の都で、人々が祭に興じた。
今年の衣笠祭典では、目玉企画として中央ステージにて女優の志田未来さんのトークショーが催され、来場者を魅了した。また、洋洋館では「リリーの呪われた家~あなたは私を愛してくれますか?~」が行われ、館内には叫び声が響いた。実際に入場した産業社会学部の学生は「演劇サークル月光斜の劇団員が協力していたので、本格的だった」と企画を楽しんだ。
昨年に引き続き模擬―1グランプリが行われた。来場者の投票によってグランプリに輝いたのはトッポギを販売したバスケットボールサークル・X’sの「俺様のトッポギに酔いな」となった。
また、模擬店ではラーメンやスパムサンド、ビーフシチューなど、バラエティーに富んだ店が軒を連ねた。
8月に大学の災害復興支援室が企画した福島へのフィールドワーク「チャレンジふくしま塾」に参加した学生たちも出店した。
「食を通じて福島の良さを知ってもらいたい」との思いから現地調達した福島県産の食材を使ったおむすびを販売した。
さらに、昨年のBKC祭典で人気だった料理研究会・meRciが衣笠で初出店した。トマトソースにこだわった「グリルドチーズサンド」は550食が完売し、多くの人が求め長蛇の列を作った。meRciの笠井辰実さん(経済2)は「料理サークルとしてプライドを持ってつくっている。衣笠にはじめて出店したが、いろんな人に食べてもらい、サークルを知ってもらえてよかった」と達成感を滲ませた。
模擬店について、大阪府から来場した男性は「模擬店の種類が豊富だった。ビーフシチューが良かった」と笑顔を見せた。
課外自主活動団体が日頃の成果を発揮する団体企画も盛り上がった。
以学館地下の多目的ホールでは広告研究会が様々なものを死に形容する「葬式展」という非常にユニークな企画を行った。
広告研究会の桂田響さん(産社4)は「今回の展示はいつも我々がテーマに掲げているシュールの極みだ。ギリギリのラインだが、過去最高の来場者が来てくれた」と手応えを見せた。
以学館では美術研究部による本格的な似顔絵の描画も行われた。乳児を連れて体験した夫婦は「政策科学部の卒業生で久しぶりにキャンパスに来た。娘にとって初めての似顔絵になった」と満足した様子だった。
衣笠祭典実行委員長の坂口公平さん(産社4)は「天候にも恵まれて学園祭日和の中、開催することができて良かった。装飾やステージの特殊効果など、来場者が学園祭らしい雰囲気を楽しめるように力を入れており、本番で成功して良かった」と振り返った。