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第69回「不戦のつどい」3キャンパスで開催 再び

12月7日、8日, 9日の3日間にわたり、大阪いばらきキャンパス、衣笠キャンパス、びわこ・くさつキャンパスにて「第69回不戦のつどい」像前集会が催された。8日に開かれた衣笠キャンパスでの「わだつみ像前集会」には、学生を代表して石川寛太学友会中央常任委員長、学園を代表して仲谷善雄総長(以下、仲谷総長)など、学園を構成する組織の代表者が参列した。先の戦争への反省から本学では1954年以降、毎年12月8日前後に「不戦の決意」を確認する「不戦のつどい」を開催してきた。当日の会場では初めの約1分間の黙祷のあとで、石川不戦のつどい実行委員長、仲谷総長からの挨拶が行われた。

石川不戦のつどい実行委員長(以下、石川委員長)は開会の挨拶で「2022年度は遺憾ながら不戦や平和の重要性、尊さを再認識した一年であった」とし「平和が当たり前ではないことを実感させられた」と述べた。平和の尊さと、またそれが脅かされている現状の世界情勢についても触れ、ロシアによるウクライナ侵攻の中で兵士として戦争に参加する一方、教授として教鞭を執り続ける男性を紹介し「彼と、画面越しに勉強に励む学生に尊敬の意」を表した。

開会式での石川寛太不戦のつどい実行委員長

仲谷総長はまず、新型コロナウイルスの影響により過去2年の開催はキャンパス及び参加者に制限を設けての実施であったことを振り返り、3年ぶりにそれらの制限なく実施できたことについて関係者に感謝の意を表した。69回目となる本年度の不戦のつどいを迎え「戦争という過ちを繰り返してはいけないと多くの人が考えているにも関わらず、今なお平和な世の中が実現していないことをどのように捉えればいいのだろうか」とした。

また「本学では終戦までに約3000名の学生を戦場に送り出し、多くの尊い命が失われた」ことに触れ、本式典を機に「学園構成員の皆様とともに改めて歴史の事実に向き合い今と未来に生きる世界の人々の目線に立って理解し、考え行動することを誓うとともに、未来に向け平和を繋いでいかなければならない」とした。最後に「不戦のつどいというこの日に、今一度平和への思いを新たにし、未来を担う学生・生徒・児童への教育・研究に力を尽くし、本学が世界平和への貢献を果たせる学園として一層努めることを決意する」と述べ、学園代表の挨拶とした。

開会式での仲谷義雄総長

開会の挨拶の後、石川委員長と仲谷総長は現在平井嘉一郎記念図書館2階のエレベーターホールに設置されているわだつみ像前に移動、献花を行った。

閉会の挨拶は絹川浩敏教職員組合執行委員長(以下、絹川委員長)がつとめた。絹川委員長は挨拶で、本学へのわだつみ像の設置に至る歴史的経緯を振り返り、また昨今の世界情勢ならびに脅かされる平和の尊さについて述べ「本学が掲げる教学理念である『平和と民主主義』を教育の場でどのように実現するのか、共に考えていこう」と結んだ。

現在、立命館大学国際平和ミュージアム(京都市北区)の改修事業のため、わだつみ像は平井嘉一郎記念図書館2階のエレベーターホールに設置されている。

 

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