本学は4月、「立命館大学スポーツ健康科学総合研究所」を開設した。同時に、国立研究開発法人長寿医療研究センター(国立長寿医療研究センター)と連携協定を締結した。
同研究所は2012年に設立された「スポーツ健康科学研究センター」を発展的に改組したもの。設置期間が無期限となり、中長期的なプロジェクトや学部横断型の研究が進めやすくなる。BKCリサーチオフィスの森優貴さんは「少子高齢化が進み、社会や一人ひとりの活動の生産性向上が求められるなか、人々のスポーツや健康に対する意識が高まってきた」と開設の経緯を話す。
同研究所の研究目的は「人々の身体的、精神的、社会的健康の実現に取り組み、誰もが健康的な生活を送れる社会の実現に貢献する」こと。森さんは、研究所が注力することとして、研究成果を社会に還元する「社会実装」を挙げた。産学官連携による研究がより進むと見込まれるためだ。
また「国立長寿医療研究センターは、病院と研究所の機能を併設し、高度な医療の実践と研究を両立させている。連携を契機に、相互の強みを生かしてより研究力向上を図り、長寿医療や福祉分野における『社会実装』へつなげる」とした。(戸川)