4月10日に開催された国際女子相撲選抜堺大会にて、本学相撲部の柴田歩乃佳(経営2)が、個人戦軽量級で初優勝を果たした。日本女子相撲連盟主催の本大会は、大浜公園相撲場(堺市)で、毎年4月に開催される。今回は新型コロナウイルスの影響から、3年ぶりの開催となった。
順調に勝ち進んで臨んだ決勝戦は、本学相撲部のコーチで、選手としても活動する山中未久との師弟対決となった。柴田は「山中選手はコーチでもあり、憧れの選手でもある。勝ったときは全く実感が湧かなかった」としつつも「土俵を降りたときに、部員の喜ぶ姿を見て初めて優勝を実感できた」と語った。
本大会で活躍した柴田だが、昨年度はコロナ禍で思うように稽古に取り組めなかったそう。「早く相撲を取りたくてうずうずしていた」と話す。しかし、本格的に活動が開始されると、観客から注目されることに恐怖心を覚えるようになったと当時の心境を明かした。こうした状況を乗り越えるために「抱えていた不安を先輩や監督に話した。周囲から励ましていただき、何も怖くないという思いに変わった」と振り返った。
本大会では、得意とする頭からぶつかる立ち合いで挑んだという柴田。しかし現在では、身体のことを考慮して、プレースタイルを変化させている。「頭で当たるときと比較して首にかかる衝撃が少ないため、肩から当たる立ち合いに挑戦している」と話した。また、今後の目標について柴田は「世界大会で1位になることが一番の目標。相手を圧倒する相撲が取れるよう励みたい」とする。世界大会の出場資格を得るには、世界大会の選抜大会で優勝することが条件になる。「世界大会出場を目指して、今年は良い成績を残せるよう頑張りたい」と意気込んだ。