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新AO選抜対象学部拡大 AI活用し注目集まる

本学は、学部指定単元AI学習プログラム「UNITE Program」を活用したAO選抜入学試験(以下、AO選抜)の対象学部を拡大すると発表した。本年度から新たに実施が決まったのは、薬学部。昨年度から実施している経済学部、食マネジメント学部、スポーツ健康科学部に続く形で、計4学部での実施となる。

atama+×立命館のロゴ

本プログラムでは受講生がatama plus 株式会社の提供するAI教材「atama+」を活用し、各学部が指定する単元の修得を目指す。単元を学習する際は、atama+を受講する生徒ごとの修得状況や弱点に合わせ、AIが診断・個別最適化したカリキュラムが提案される。定められた学習期限までに、指定された全ての単元で修得認定試験を修了した生徒がAO選抜の出願資格を得る。

なお、この修得認定試験は学習期間内であれば何度でも取り組むことができる。また、AO選抜に合格した生徒は大学入学までの間、atama+を利用した入学前教育をさらに行う。

UNITE Programにおける修了までの流れ(提供:立命館大学入学センター)

「UNITE Program」とAO選抜を組み合わせた新しい形の入試は、従来のAO選抜に対する問題意識により誕生した。従来のAO選抜では意欲の高い学生を確保できるというメリットがあるが、入学後に生徒がやりたいことを実現するには意欲に加えて基礎学力も必要だ。そのためAO選抜では受験生を評価する際、基礎学力を測る指標として、主に高校での科目の履修有無や成績の状況を確認していた。しかし、必ずしも各科目が修得できているとはいえない状況であった。また本学のAO選抜では、学部によっては必要な基礎学力の修得状況を教科・科目(例 : 数学Ⅰ、数学A)レベルだけではなく、単元(例 : 二次関数、確率)レベルで細分化できるのではないかという問題意識があった。例えば、下の図では経済学部では数学Ⅱ内で数列の単元の修得が必要となっているが、スポーツ健康科学部では数列の単元ではなく、空間ベクトルの単元を重視しているなど、学部ごとに必要とする単元が細分化されている。

2023年度新入試で各学部が指定した単元(社内作成)

本プログラムが始まった昨年度は、受講者100人、修了者50人程度と予想していたが、実際には受講者227人、修了者140人と予想の2倍を上回る結果となった。受講者は北海道から沖縄県まで全国各地に分布しており、その中には従来あまり見られなかった工業科、商業科、通信制やIB認定校などの生徒からも受講があった。本学入学センターの新井さんはこの結果に対し、本プログラムは本学の全国から多様な生徒を受け入れたいという考えともつながるとした。今後は各学部へのヒアリングを行いながら導入学部を拡張していく方針だという。

最後に新井さんは、本プログラムは生徒が努力すれば平等にチャレンジできる入試だとした上で「自らの努力次第で道を切り開いていけるということを社会に対して発信していきたい」と語った。

(加藤、小野)

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本学総合型選抜 2023年度入試よりAI学習システムの活用開始

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