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セーリング吉岡選手、パリ「銀」報告 朱雀キャンパスで

パリ五輪のセーリングで銀メダルを獲得した吉岡美帆選手(ベネッセ)を祝う会が4日、本学園の朱雀キャンパスで行われ、吉岡選手は「ここまで頑張ってこられたのは、学生生活や部活動のおかげだ」と感謝を述べた。

集まった教職員らに感謝を述べる吉岡選手=4日、京都市中京区

吉岡選手は本学経済学部の卒業生で、在学中は体育会ヨット部に所属していた。五輪出場は、リオデジャネイロ大会、東京大会に続き3度目。

パリ大会では、セーリング競技の新種目・混合470級で岡田奎樹(けいじゅ)選手(トヨタ自動車東日本)とペアを組み、銀メダルを獲得した。五輪のセーリングでの日本勢のメダル獲得は、1996年アトランタ大会、2004年アテネ大会以来、20年ぶり3度目の快挙。

吉岡選手は会場に到着すると、本学園の森島朋三理事長や職員らに拍手で出迎えられた。本学の仲谷善雄学長や校友会の門川大作会長らからは、記念品や花束などが贈られた。

銀メダルの重さを確かめる仲谷学長(右)=4日、京都市中京区

「高校でセーリングの楽しさを知り、大学で厳しさを知った」と振り返る吉岡選手。つらいことは多くあったが、メダルを獲得した時の気持ちを思い浮かべながら努力したという。「大学で厳しさを乗り越えたからこそ、卒業後も努力を続けられた」とした上で「銀メダルを獲得し、努力の証なんだと感じた。達成感とうれしさに満ちあふれている」と心境を語った。

また、本学の後輩に向けて「何か一つ、打ち込めることを持ってほしい」と話した。「いかに努力し続けられるか、失敗や苦労を乗り越える過程が大切。目標や夢を強く持ってほしい」と呼び掛けている。

祝辞を述べる森島理事長。会場には競技中の写真も飾られた=4日、京都市中京区

森島理事長は「(5位に入賞した)リオ大会後は残念そうな顔をしておられた」と振り返り、「吉岡さんの努力は、立命館人の誇りだ。今後ますますの頑張りを期待したい」と話した。

祝う会では、学生代表として出席した、学友会の横尾陽太・中央常任委員長や体育会本部の高瀬怜央委員長からのインタビューもあった。学生生活の中で得たものを問われると「ゼミを通じて、目標に向けて課題を見つけ、話し合っていく過程を学んだ。今のチームでも生かされている」と話した。

吉岡選手に笑顔で語りかける後閑教授=4日、京都市中京区

学生時代、吉岡選手をゼミで受け持った恩師・後閑洋一教授は「教員になって間もない頃で、指導はいまひとつだったが、ご立派になられて、指導教員として大変うれしく思っている」と打ち明ける。「これからも充実した人生を過ごしてほしい」と笑顔で語りかけた。

吉岡選手は「第一線から退こうと考えている」と引退の意向を表明。セーリングの普及活動を行い、魅力と素晴らしさを知ってもらいたいという。「後輩の指導はもちろん、機会があればぜひ(経験などを)お話ししたい」と話した。

記念写真に収まる吉岡選手(前列中央)ら=10月4日、京都市中京区

(小林)

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