4月6日から関西学生野球連盟春季リーグが開幕する。本学硬式野球部は同日13時からわかさスタジアム京都(京都市右京区)で関西学院大と対戦する。
昨年のチームから、ドラフト1位でプロ入りした辰己涼介とエースの山上大輔が抜けた穴は大きい。それでも大本拓海主将(文4)は「自分たちの野球ができれば十分全国で戦える」と自信を覗かせる。自信の源となっているのは、内外野の連携やサインプレーなどの細かい練習を徹底してやってきたことだ。
「選手の野球を見る目が変わってきた。走塁では次の塁を狙う意識が浸透してきている。守備では一球に対する執念や球際での粘り強さが出てきた」と大本主将は話す。
戦力面では今年のチームには突出した選手がいない分、総合力での戦いとなる。投手陣は昨年のリーグ戦8先発と経験豊富な左腕・坂本裕哉(文4)と高3時に秀岳館高校(熊本)のエースとして夏の甲子園ベスト4まで進出した右腕・有村大誠(文3)の2枚看板となる。
打撃は逆方向にも長打が打てる大本、昨春のリーグ首位打者である橋本和樹(産社3)、強打の外野手・三宅浩史郎(産社3)といった昨年からの主力が中心となるが、状況判断に応じてクレバーな打撃のできる宮崎尚也(経営3)など新戦力にも注目である。
今年のチームスローガンは「RITSUMEI PRIDE」で「自分たちが誇れるチームを作る」という思いが込められている。
「硬式野球部の一員として誇れるようにグランド外の私生活から見直した。レギュラーメンバーだけではなくてチーム全員が同じ方向を向いている」と大本主将は胸を張る。
チームの仕上がりは順調で3月の関東遠征では昨秋の神宮王者・立正大を下した。リーグ戦で最大の敵となるのは攻守両面で高いレベルを見せる昨秋優勝の近大である。それでも大本主将は「自分たちの野球ができれば相手は関係ない。『粘り強く』、『泥臭く』、10連勝でリーグ優勝する」と意気込む。
2季ぶりの優勝を目指す春季リーグの初戦は4月6日、わかさスタジアム京都(京都市右京区)で関西学院大と対戦する。(鶴、石井)