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【社説】多様すぎる授業形式に統一性を

Web授業が本格的に始まった。授業形式はオンデマンド授業、ライブ授業、レジュメ配布のみなど担当教員によって異なり、シラバスや成績評価の方法も大幅に変更されたものが多い。キャンパス全面封鎖による非対面形式の授業を受けるに当たって、多くの学生が勉学に対する不安を抱えているだろう。そのような状況の中、授業形式を統一せず、すべてを担当教員に一任した本学のやり方は、果たして正しいものであっただろうか。

一口にライブ授業といっても、使うシステムはSkype、zoomなど授業ごとに異なる。場合によってはアプリケーションをいくつもインストールしなければならない。またレジュメや動画に関しても、OneDriveにアップロードされるもの、manaba+Rから直接閲覧できるもの、と様々である。多くの学生がWeb授業に不慣れな中、「突然映像が切断されました」「PDFが表示されません」などの声が数えきれないほど上がった。しかし、そのような不都合に対する具体的な説明やフィードバックも、教員によって対応が分かれる。

学びの緊急支援など、休講となった1ヶ月間で本学が新型コロナウイルスへあらゆる対策を講じてきたことはわかる。しかし、最も基本的で、最も重要なWeb授業の実施方法に関しては、4月8日からあまり改善は見られない。大学に求められているのはアクセス集中の緩和や受講環境の整備だけではない。Web授業を導入するに当たって、慣れない学生たちが多様な授業形式に少なからず戸惑うことを、予想していただろう。ならば、その混乱を最小限に抑えるべく、授業形式はなるべく統一されたものにするべきだったのではないだろうか。そして本学は、学生たちが万全の態勢で授業に臨めるよう、また対面と変わらない授業を展開できるよう、継続的な対策を行ってほしい。

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