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立芸、立命館宇治高で出張公演 高校生に演劇のアドバイス

本学演劇サークル「劇団立命芸術劇場」(立芸)が5月31日、立命館宇治高校の大ホールで出張公演を行った。同校の2年生と3年生が鑑賞し、1時間30分ほどで2演目を楽しんだ。

出張公演は、立芸の定期公演に訪れた同校の教員からの依頼で、昨年度から始まった試み。3年生は、例年文化祭で演劇を披露するものの、演劇鑑賞の経験に個人差があり、クラスでイメージを共有することが難しかった。出張公演では、生徒に演劇鑑賞の機会を提供する。

立芸は、コント「小説家らしき存在」と演劇「贋作マクベス」を披露した。演劇鑑賞経験の少ない生徒にも楽しんでもらうため、笑いどころの多い演目を選んだという。800人収容のホールに合わせ、普段よりも「派手」な演出で仕上げた。

2人の役者が繰り広げるコント「小説家らしき存在」(立芸提供)
舞台照明を生かす演出をした「贋作マクベス」(立芸提供)

公演後には、生徒たちに向けてアドバイスも送った。小道具や音響、照明を工夫することで、場面転換や演技をより魅力的に表現できるなど、実演も交えて解説した。照明による表現の幅には、生徒たちも驚きの声を上げていた。

「自分自身が楽しむことも大事だが、お客さんの目線で『楽しさ』を考えることもしてほしい」と、団長の久保田千煕さん(文3)は生徒たちに語りかけた。久保田さんは「小説家らしき存在」に出演した。

公演後、生徒たちにアドバイスをする部員たち(立芸提供)

リハーサルから見学した、同校演劇部の生徒は「面白かった。気付いたら作品に入り込んでいた。本当にうまい劇団は、お客さんに演出や技術のことを忘れさせ、作品を好きにさせると思う」と感動した様子で話した。

ホールの照明設備についても新たに知った。「自分たちも『うまい』演劇ではなく、楽しんでもらえる演劇を作りたい」と意気込んだ。

(井本)

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