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「課題の適切な分量は今後も意見交換」大学側との協議内容が公開に

立命館大学学友会中央常任委員会は7月28日、6月24日に行われた本学教学部との懇談会の公表文書を公開した。文書より、本懇談会は、新型コロナウイルス禍におけるWEB授業の受講実態等を踏まえ、「現状で学生が感じている教学関連の課題や問題意識」について、学友会と教学部が認識のすり合わせを行い、課題の整理を行うために開催された。なお、本懇談会で学友会が教学部に伝えた内容は、事前に行われた中央常任委員会の中での話し合いをもとにまとめられたものである(「Web授業に満足」5割 学友会はどう動くより)。
懇談会は、5月中旬から6月初頭にかけて教学部が本学学生を対象に実施したアンケート結果(回答数約12,500件)の参照から進められた。教学部によると、WEB授業についての満足度合いを6段階で分析した結果、回答平均値は3.5でやや肯定的な評価が高かったという。その他の項目については懇談会の時点では、分析途中を理由に単純集計結果のみが共有された。アンケート結果に関する個別具体的な内容について教学部は、詳細な分析結果が出た後に、改めて懇談会等で説明を行うとしている。
学友会は、WEB授業において最低限実施して欲しい事項として「大学として、授業内で学生にフィードバックを行うよう共通のルールを定めて教員に指示すべきではないのか」と指摘した。これに対し教学部は、「教学委員会において全学的なWEB授業の方針を既に決定し、全学で先生方に方針に沿った授業運営をお願いしている。一方で、大学(教学部)が各学部の授業について、直接指示を出しているわけではない」と回答した。また、大学が全学の授業運営について共通に指示を出していることとして「3回目以降の講義に関しては何らかの課題を出し、それについて個別的あるいは全体的なフィードバックを必ず行うこと」を挙げた。
WEB授業のデメリットとして学友会側から「教員と学生間のコミュニケーションが十分ではないこと」が挙げられたが、これに関して教学部は、「教学委員会等を通じて工夫や改善を呼びかける」と回答。また、レジュメについて「制限を設けず常時開示を行ってほしい」という学友会の要望に対して教学部は、「授業担当教員に学生が所定の期間に学修するために必要な配布期間を設定してもらうようにお願いしている」と回答した。
例年よりも提出課題が多く出されている状況について学友会は「課題による過度な負担は学生の学びの阻害にもつながる」と主張した。対して教学部は、学生に負担がかかっていることを認識していると表明。「従来と比較して課題の量が増加することが、必ずしもデメリットが大きいとは考えていないが、明らかに多すぎる課題は学習にとってプラスにならないことは指摘の通りである」とし、課題の適切な分量について今後も学友会と意見交換をしていきたいという姿勢を見せた。
懇談会では以上の論点のほか、Zoomの参加者制限に起因する受講者数の制限について、新型コロナウイルス禍を受けて今年度の資格取得に影響が出ていることへの対応について、実験・実習系科目の履修への対応について、夏季集中科目の実施等について、レポート試験の締め切り考慮について、定期試験から成績評価方法が変更されたことによる成績の評価基準への影響について、秋セメスターの講義形態に関しての議論がされた。詳細は「【6月24日】学友会・教学部懇談会の公表」原本から。(堀ノ内)

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