5月13日に、京都にある大手7社と本学を含めた6大学が参画する「京都クオリアフォーラム」の設立会見が開かれた。複数の企業と大学が協力して事業を進める、国内でも珍しい産学コンソーシアムとして、社会課題の解決を図る。
本組織は、特色ある企業や優れた大学が多く集まる京都に「知の共鳴場」をつくることを目標に掲げている。主な事業内容は、共同研究・開発と人材育成の2つだ。例えば、参画している企業と大学間で話し合いを行い、共同で行う研究テーマや開発目標を設定する。その決められたテーマおよび目標に沿って、互いに知恵を出し合いながら事業を進める。また、学生のインターンシップや研究員の派遣などを通して、広い視野を持った人材を育成することも狙いとしている。
従来の産学連携活動は、1大学の教員と1企業の担当者が共同研究や受託研究を実施する形で行われていた。しかし、京都クオリアフォーラムではオープンイノベーションとして、複数の大学と企業がアイデアや技術を持ち寄って事業を進めていくため、より大きな成果を期待できる。また、その成果を組織内で共有し、さらなる研究開発や人材育成につなげることも可能だ。
本学研究部の野口義文事務部長は学生に向けて「ぜひ興味を持って、積極的に活動をウオッチしてほしい」と語った。(波多野)