第100回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)の予選会が14日、陸上自衛隊立川駐屯地から国営昭和記念公園(東京都立川市)までのコースで行われた。今回の箱根駅伝では、第100回を記念して予選会への参加資格が全国の大学に認められている。本学男子陸上競技部は関東以外で一番に箱根駅伝挑戦へ名乗りを上げ、例年より長い距離を走るトレーニングに励むなど、予選会へ向けた練習に取り組んできた。
しかし立ちはだかる関東圏の大学の壁は高く、総合タイム11時間05分23秒で34位と、本戦への出場権を得る上位13校に入ることは叶わなかった。13位の山梨学院大学とは25分以上の差があり、上位13校は全て関東圏の大学が占める結果となった。
第100回箱根駅伝の予選会では各校10名以上12名以下の選手が21.0975㎞のハーフマラソンを走り、上位10名の合計タイムが少ない上位13校が本選出場となる。
予選会を終え、主将の北辻巴樹(経済4)は挑戦して良かったと話しつつ「関東の選手の強さを身にしみて感じた」と悔しさをにじませた。
本学出場メンバーの中ではトップの記録だった大森駿斗(生命3)は自身の走りについて「体調を崩しているなかでの大会だったが、自己ベストを更新できて良かった。関東の選手は強い方が多いが、勝負はできた」と試合を振り返った。
山菅善樹監督は「記録だけを見て、関東の選手は強いという心理的なバリアがあったが、実際に競うことによって今までの感じ方から変化があるはず」と選手たちの今後に期待を寄せた。
東京まで応援に駆けつけた本学園の森島朋三理事長は「今回の挑戦は立命館全学園にとって非常に意味がある。このことを胸に刻んでほしい。11月の全日本大学駅伝は気持ちを切り替えて今日から頑張ってほしい」と選手たちを激励した。
今回の箱根駅伝予選会では応援ツアーが開催され、各キャンパスから多くの学生、関係者が応援に駆けつけた。宿野咲太さん(経済2)は同じ高校出身である中山柊太(食マネ1)の走りを振り返り「高校の時とは見違えて速くなった」と述べた。
本学男子陸上競技部は、11月5日に行われる全日本大学駅伝対校選手権大会(全日本大学駅伝)へ出場する。(井本、井上、鈴木棟)