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海神DIGITAL「新たな一歩」

立命館大学新聞のコラム欄「海神(わだつみ)」記者が日々の思いを綴ります。

虫の音を聞いたり、紅葉を見たりして楽しんだ秋も終わり、めっきりと寒くなった。ウイルスに悩まされた数ヶ月を振り返りながら、いよいよ本格的な冬が始まる。

子供の頃にはだんごを食べながら月を眺めたものだったが、その習慣からも遠ざかってしまった。しかし、再び月に関心を持つ機会があった。日本人宇宙飛行士の募集である。

米国は現在、宇宙飛行士を2024年までに月面着陸させる「アルテミス計画」を進めている。日本はこの計画に参加し、日本人の月面着陸を目指している。今後活動機会が広がることを見据え、2021年秋ごろに宇宙飛行士を新たに募集するという。

米国のアポロ計画については何度もテレビで見たという人も多いだろうが、最後の月面着陸からは50年近く経過している。日本人が月面に降り立つ可能性があるとは、何とも夢のある話だ。宇宙飛行士になって、実際に宇宙へ飛び立つまでには厳しい訓練を受けなければならない。しかし、それを超えた先には素晴らしい体験が待っているだろう。

1969年、人類で初めて月面着陸に成功したニール・アームストロングは「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である」という有名な言葉を残した。人類が再び月面着陸に成功すれば、それもまた私たちに勇気を与えてくれるはずだ。空に浮かぶ月や星々を眺めながら、自分も新たな一歩を踏み出したいと思う寒空の夜だった。(鈴木)

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