11月28日、OIC祭典が大阪いばらきキャンパス(OIC)にて開催された。地域に根ざしたキャンパスでは、幅広い年齢層の来場者が学園祭を楽しんだ。
オープニング企画には書道部が登場。2年ぶりとなるOIC祭典の開幕を「Re:Start」の力強い文字で告げるとともに、青春をイメージしたパフォーマンスで会場のOICアリーナを盛り上げた。
続くステージ企画ではダブルダッチサークルFusion of Gambitが登場。
ダブルダッチの学生王者を決める大会で見事優勝を飾ったチーム Alfredなど、4チームがパフォーマンスを行った。
分林記念館R+ingでは「チャレンジ、ふくしま塾。4期」が「ふくしま検定」を実施した。参加者は福島に関するクイズに回答し、赤べこキーホルダーや福島の復興シンボルキャラクターのキビタンが描かれたウェットティッシュなどの福島にまつわる景品を受け取った。参加者の一人は「復興状況を感じられると思い参加した。しかし問題が難しく、正解率は半分だった」と笑みをこぼした。
代表の桂夕貴さん(国関2)は「福島の魅力を知ってもらいたいという思いで活動している。初めての学園祭を出展者として参加するということで緊張していたが、多くの方に喜んでいただけた」とうれしさをにじませた。
同じく分林記念館にある茶室では、茶道サークル茶ーくるによる茶会「立命茶屋」が催された。一席につき、最大9人の参加者がお座敷に招かれた。感染症対策のために飲食の提供はなかったが、着物に身を包んだ部員による洗練されたお手前の披露に参加者は目を見張った。同サークルの代表を務める河村優紀さん(心理3)は「4月から活動は再開できたが、飲食の扱いが厳しい状況だった。そのような状況でも、1、2回生が10人ほど入部し、部員と思い出を作りたいと思い、取り組むことができた」と話した。茶席を終えた感想をたずねると「茶会に向けてお手前以外にも着物の着付けなどの練習を重ねてきた。学園祭という目標があったからこそ部員一同頑張ることができ、活動の幅が広がった」とコメントした。
また、D棟学生ホール2では立命館大学JAZZCLUBが「JAZZLIVE 憩いの場」を実施した。時折、部員同士が目を合わせながらセッションする様子が見られた。同サークルの木野雄雅さん(文3)は「内輪で終わってしまうのではないかと思っていたが、ファミリーから年配の方まで聴きに来てくださったので緊張した」と述べた。また学園祭に初めて参加した数住(すずみ)幸之介さん(情理1)は「初めて行う、知らない方に向けたステージだった。先輩の凄さを知ったので、もっとレパートリーを増やして来年はより頑張りたい」と意気込んだ。
一方、縁日企画として、サトウタツヤゼミによる「サトゼミ企画アイドル診断テスト」が行われた。これは自分がどのアイドルと性格が似ているのかを診断するテスト。来場者たちはいくつかの質問に答え、結果が出ると驚く様子もみられた。本ゼミに所属する中野紗希さん(総心3)は「人が集まる学園祭という場でいろいろな人にこの企画を知ってほしいと思い実施した。多くの方が来てくれたのでうれしい」と笑顔で語った。
エンディング企画では、学生から募集された歌詞に軽音サークルRockCommuneが作曲を施した楽曲にあわせた、ストリートダンスサークル関西Wall Streetとのコラボパフォーマンスが披露された。歌詞に合わせた創作ダンスで会場を沸かせ、観客の盛大な拍手とともにOIC祭典は幕を閉じた。
学園祭実行委員長の鈴木輝さん(産社4)は、OIC祭典の開催に「キャンパスにある建物内で企画が完結しているので移動がしやすく、企画への参加率もよかった。また、幅広い年齢層の方が参加してくれ、地域密着型のキャンパスの良さが出ていたと思う」とコメント。さらにBKC祭典に向けて「衣笠祭典のように屋外で企画や催しがなされるため、衣笠祭典で見えた課題点を改善したい。特に来場者へのルールの周知について、来場者の目に見えるような対応を工夫して行っていきたい」とした。