本年度のOIC祭典は、12月3日に開催される。昨年度までは新型コロナウイルス感染症の流行によって屋外での企画は規制が厳しく、来場者を制限せざるを得ない状況が続いていたが、本年度からは制限が撤廃され再び屋外エリアが学園祭の中心として開かれる。屋外ステージは学園祭の目玉企画の一つ。屋内と屋外での雰囲気の違いが魅力の一つであり、屋外ステージが学園祭全体の雰囲気づくりに貢献することが期待されている。
昨年度と違い、入場口やフェンスが撤去され、誰もが自由に回ることのできる「学園祭らしい」空間を楽しむことができるようになった。最も人気のある模擬店を来場者の投票で決定するモギ-1グランプリなどキャンパス内を見て回ることにより楽しめる企画も用意されており、OICの特徴であるコンパクトで回覧しやすいという特徴を活かした祭典となっている。
本年度の学園祭では、新たな取り組みも多く行われる予定だ。これまであまり着目されてこなかった正課活動にも焦点を当てる企画として、本年度は屋内にあるOICアリーナで学術系の研究に関する発表の場が設けられるほか、キャンパスに隣接する岩倉公園でリッツ・ブラザーズの練り歩きや団体企画の実施が企画されている。コロナ禍の影響で、近年岩倉公園は学園祭の企画場所としては使用されていなかったため、本年度は5年ぶりに岩倉公園で企画が開催されることになる。来場者からの注目を集める大きなエリアである岩倉公園でイベントを行うことで、学園祭全体のさらなる盛り上がりが期待される。
学園祭実行委員会OIC祭典委員長の石川昂弥さん(経営4)は、OICの特徴を地域に開かれたキャンパスであることだと語る。他キャンパスよりも地域の人が訪れやすいキャンパスであるために、年齢・言語の違いや身体的特徴を問わず誰でも楽しめる祭典づくりを心掛けたそうだ。
石川さんは、来場者にできるだけ楽しんでもらうことを前提とした上で、学園祭を運営する学生たちにも注目してほしいとコメント。コロナ禍の制限された学園祭を経験してきた学生たちが本年度の運営に全力で取り組む姿を、応援し頼っていってほしいと思いを寄せる。「OICは一番歴史が短いキャンパスということもあり、他キャンパスより盛り上がりが欠けているように思われることもある。来年からOICが大きく動き出すことに先駆け、よりキャンパスとしての個性を出していけるような学園祭にしたい」と学園祭に留まらないキャンパスの展望を語った。
(三好、竹内)